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2017年09月03日16:44

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第42回湯布院映画祭レポート(5) 「時代劇は死なず ちゃんばら美学考」シンポ(後半)

■24日(木)■ ≪シンポジウム 「時代劇は死なず ちゃんばら美学考」 20:15〜21:45 ≫

客席からの発言コーナーとなり、友人が挙手します。 開幕前、「せっかく遠方から行くので、たくさんのシンポで発言しちゃおうかな」 と宣言していた通り。
「東北・仙台から来ました○○と申します。 菅原文太は、先輩に当ります」
これだけで、中島監督と福本さんは、好反応。
「一番好きな 『宮本武蔵 一乗寺の決斗』 が、『ちゃんばら美学考』 の中で取り上げられており、安心しました。 ゲストの皆さんの一番好きな、或いは一番記憶に残る時代劇は何か、教えていただきたいと思います」
友人の発言は、いつも簡潔です。 見習いたいもの。

福本さんは、この 「宮本武蔵 一乗寺の決斗」 について語られたのだったかな。
私はこの時、何かを思い出そうと考えを巡らせていたのか、しっかりとメモできていなかったので、正確には分りません(汗)。

中島監督 「 『日本暗殺秘録』(1969年/ご自分の監督作)の若山富三郎の、1分以上続く殺陣が凄かったですね。 1分続けるというのは、体力的にすごくつらいことなんですよ」

山本 「福本さん主演の 『太秦ライムライト』 が大好きです!」(拍手)
続けて、「私たちの世代が時代劇を復活させないと! また絶対、太秦に戻ります!」
客席からは、大拍手。
こういう心意気、大好きです。 応援したくなります。

” 湯布院のシンポが恐い ” と言われているのと同様、” 東映京都は恐い所だ ” と業界内ではずっと噂されています。
福本 「昔は確かに、恐い所だと思われてました。 ヤクザ映画が多かったし、関西弁は乱暴に聞こえますから。 そういうのが、恐く感じられたのではないですかね」
山本 「今は東京へ出て行ってるんですけど、『デビューが太秦で、1ヶ月撮影していた』 と東京の役者さんや映画関係者に言うと、” 大丈夫だった?” と心配されるんです。 実際にはそんな事は全然なく、福本さんや剣会(東映京都撮影所の殺陣技術集団)の方たちには、孫のように可愛がってもらってます」
彼女なら、どこへ行っても可愛がられるでしょう。

監督から客席に、質問が出されます――「殺陣にCGが使われることについて、どう思われます?」
客席からの意見をまとめると、「4月に公開された某時代劇でもがんがんに使われていましたが、効果が半減でした。 ヒットもしなかったし。 やはり、日本人にしか出来ないので、昔ながらのやり方でやってほしい」 といった感じでした。
私も、友人も、かなり好きな作品なんだけどなぁ。
まあ、評価は、人それぞれです。

明日からのゲスト・脚本家の高田宏治氏が客席におられ、我慢できずに挙手し、立ちあがって発言されます。
「器用な監督は、だめ。 中島監督のように不器用でいてほしいよね」
いま思えば、これが今映画祭で最も活躍してくれたと言っていい高田宏治氏の 【高田劇場】 の始まりなのでした(笑)。

お時間となりました。
締めのお言葉を中島監督からいただきます、「新作は、来年3月のインをめざしてますので、応援してください」。
司会 「山本さんには、昨夜野外上映された映画に出ていた志穂美悦子をめざしてもらいたいですね」

大きな拍手を、ゲストの皆さんにお送りします。
さっ、メモ用紙やペンをバッグに仕舞って、公民館前の車寄せのような場所にとめられている筈のバスに少々急ぎましょう。
定員いっぱいになり乗れないと、バスがパーティー会場まで行って帰ってくるのを待たなければなりませんから。
 
 
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