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2017年07月26日14:02

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他人事ではないポーランドの政治騒動

東欧ポーランドで政権与党の司法制度改革法案が上下両院を通過し、大統領が署名してこの法案が成立すれば、政権与党は最高裁判事全員と検察官を好きなように選べるようになるという法改正です。
明らかに法の支配と三権分立という民主主義の原理に抵触し、かっての東寄りの独裁政治を可能にするもので、明らかな価値観の対立としてEUとも真っ向から対立してくるのは間違いないようです。

この法案に反対する市民たちが大規模な反政府デモを展開。民主主義ポーランドの父と言われた元大統領のワレサ氏までが街頭で「かってわれわれが命がけで共産主義と戦い、勝ち取った自由と民主主義が危険にさらされている」と叫んでいます。
今朝のニュースでは結局ドゥダ大統領が市民の声に押されて署名を拒み、国会へもどされたようですが、このポーランド騒動にトランプ大統領が絡んでいたという報道はまだ観ていません。

昨夜届いたワシントン・ポスト紙のメール・ニュースによれば、今月初めにポーランドを訪問した際にトランプ氏が出した声明に問題があるようです。
同紙によれば、彼が市民に向かって語ったのは「民族の血と国家の土 (blood-and-soil)」的な民族主義の賛歌、愛国者の犠牲の精神とイスラム教に対する反感と憎悪で、法の支配の重要性や民主主義の堅持などの訴えは一言もなかったようです。
この時期にあの国でこのような演説をぶちあげるのは、民族主義と孤立主義に固まり反民主主義的な現ポーランド政権にお墨付きを与えたようなものだとの非難の声が上がっているのです。

アメリカ国務省は、そのような法案は法の独立の原理を侵し、ポーランドの法の支配の形骸化につながるとして、法案の撤回を忠告したそうですが、ホワイトハウスからは違った趣旨のメッセージが送られたようです。

日本を一強支配する安倍政権、それを影響下におくトランプ大統領。正に他人事ではない気がするのはうみうしだけでしょうか?

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