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2016年09月22日07:41

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日露戦争(39)

榴「南山要塞攻略戦で、敵陣に向かって登っていく日本軍に対し、ロシア軍は15挺のマ
  キシム機関銃を配備しており、これを迎え撃った」
三「15挺は少ないけど、それでもすごい威力をみせつけた。日本軍の死傷者はあっとい
  う間に増えて行った。日本側も秋山好古の部隊などに、機関銃が配備されていたけど
  この頃の機関銃は台座を合わせると、40Kgを超える重さがあったから、こういう
  陣地戦においては、どう考えても守備側に有利な兵器じゃ。日本側の被害が大きくな
  ったのは、致し方ないところだった、と言えるな」
歩「それでも日本兵はひるみません!味方の屍を越えて突進、突進、また突進!」
榴「もともと機関銃もそんなに数多く無いし、そもそも何分も撃ち続けることもできない
  ので、大きな被害を出しながらも日本軍は敵陣に迫っていきマシタ」
三「日本軍から見て右側、つまり金州湾側は海からの艦砲射撃の援護もあり、敵陣に乱れ
  が生じていた。戦闘開始から約12時間が経った頃、ついに日本兵がこの箇所を食い
  破ることに成功。さらにロシア軍も弾薬が尽きかけていた」
歩「18時過ぎ、ロシア軍司令官フォーク少将は、ついに要塞放棄、全軍撤退命令を下し
  マス。こうして14時間あまりの激闘の末、南山要塞は陥落したのデス」
榴「戦闘後に大本営に入った連絡では、死傷者4000名と報告された。大本営はこれに
  驚き、ゼロを一つ間違えたのではないか?と、信じられないという空気だったそう」
三「これまで日本軍は、一回の戦闘でこれだけの死傷者を出したことは無かった。そうい
  う意味で近代戦争の恐ろしさを始めて体験した戦闘だったと言える」
歩「南山を攻略した日本軍は大連市も制圧しました。これで旅順は完全に孤立したことに
  なりマス。ただし第二軍の使命は、第一軍と合同して遼陽のロシア軍拠点を叩くこと
  にあったので、旅順には向かわず北上して行きマシタ」
榴「旅順要塞の攻略部隊は、新たに編成された第三軍が担うことになりマス。そしてその
  第三軍を指揮するのが、既に第一線を退いたハズの乃木希典大将だったのデス」

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