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2015年10月13日01:33

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『パパが遺した物語』


監督 ガブリエレ・ムッチーノ(『スマイル、アゲイン』) 

 これもまたニューヨークのお話。1989年、自分の運転ミスで妻は事故死し、自分自身も躁うつ病と酷い「てんかん」という後遺症に苦しむ小説家。だが残された愛娘とともに生きるため、シングルファーザーは闘う。金持ちの妻の姉夫婦は姪のことが心配?で干渉してくるし…。2015年、成長した娘は心理学を修めソーシャルワーカーとして活動するが、孤独ゆえか性的依存症に陥っている。そんな彼女の前に父のファンだという作家志望の青年が現れ…。父は娘のために、娘は父の遺した思いを感じながら、それぞれの時代を生き抜こうとする。2人を繋ぐのはあの名曲…


 ラッセル・クロウ(製作も)、アマンダ・セイフライドの主演2人以外に、

アーロン・ポール(『ニード・フォー・スピード』、というかあの『ブレイキング・バッド』の!ということらしいアメリカでは)、

ダイアン・クルーガー(『バツイチは恋のはじまり』『マリー・アントワネットに別れをつげて』、というか『ナショナル・トレジャー』シリーズのヒロインらしい)、

クワベンジャネ・ウォレス(『ハッシュパピー バスタブ島の少女』、というか一番新しいアニーやね)、

ブルース・グリーンウッド(『エレファント・ソング』、これも観るよ『ドローン・オブ・ウォー』、それと新生スタトレのパイク提督)、

ジェーン・フォンダ(説明不要)、

オクタビア・スペンサー(『ヘルプ 心がつなぐストーリー』)

…と、プロデューサーの腕か脚本の評判がよかったせいか、決して派手な物語でもないのにかなり旬で豪華なキャストが集っている。


 劇中カーペンターズの名曲「CLOSE TO YOU」が流され、作家の父と幼い娘がそれを歌うシーンには泣かされそうになる。
(但しカーペンターズも結構権利問題がうるさいという話は以前にも聞いた気がするが、今作もオリジナルスコア使用の承諾が得られず、その代わりマイケル・ボルトンが歌っている。エンディング・テーマも彼)

 でもね、話としては、まあありきたりといえばありきたり。父親の遺作(映画の原題でもある「Fathers and Daughters」)に秘密というか仕掛けがあって成長した娘の運命を変えるとか、そういう捻りは一切ありません。巧みな編集(特に前半)で随分と見せている。この辺、今の日本映画の編集マンや監督にはしっかり学んでもらいたい。カット!カット!


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