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2015年05月17日00:11

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枯葉

AFP通信の記事によると、コロンビアのフアン・マヌエル・サントス大統領は、

コカインの原料となるコカの栽培農地への除草剤散布で使われている

除草剤の使用を禁じる意向なのだそうです。


最近、除草剤に含まれる薬品に発がん性があることが判明下のが原因です。

コロンビアでは、アメリカが支援する麻薬戦争で、自国の土地に除草剤を撒き続けるか、

健康被害への影響から散布の中止で意見が二分していました。

大統領は、保険当局による調査で、人体へのリスクが確認された事を理由に挙げ、

来週の関連委員会で当局に除草剤を使用しないよう求める予定だと述べました。

しかし、コロンビア政府が違法薬物への取り締まりを緩める訳ではないと表明も。

1994年から行われている除草剤の空中散布は、

アメリカ政府から莫大な資金援助を得ているので、

政府はこのプロジェクトを聖域化していました。

実際にコカインの生産量は除草剤の散布により減少しているそうで、

散布の除草剤は「ラウンドアップ」の商品名で一般に流通しているものです。

世界保健機関は最近、除草剤に含まれるグリホサートが「発がん性」である可能性を指摘。

政権内では麻薬戦争継続の是非で意見が割れ、

保健相は、除草剤の散布の即座に停止を求め、

国防相は散布をやめれば「犯罪者たちを優位に立たせることになる」と続行を主張しました。

コロンビアでは、左翼ゲリラ「コロンビア革命軍」や

「民族解放軍」との内戦や麻薬密輸対策として、

1990年代にアメリカとの軍事・経済協力プログラム「プラン・コロンビア」を立ち上げます。

1999年以降、資金援助は約1兆800億円に上ります。

コロンビアを訪問したアメリカの国務副長官は

除草剤の空中散布を違法栽培と戦う最も効率的な方法として継続を求めました。

国連薬物犯罪事務所によると、コロンビアのコカ畑は

2001年の12万ヘクタールから2013年には4万8000ヘクタールにまで減っていると報告、

プランの効果を主張しています。

FARCとコロンビア政府は2012年から和平交渉を継続、

昨年は代替作物の栽培支援や、自発的にコカ畑を放棄した農家への助成金給付など

麻薬の根絶で合意に達しています。


アメリカの援助が一兆円を越えている時点で、

コロンビアの大半の麻薬栽培地を買ってしまえるのではないかと、思えます。

南米のほとんどの国が、気候や雨量に関して恵まれているのだから、 

麻薬の作れる土地を買い尽くして、アメリカ資本の農場でも開いて、貧困の低減を計れば、

除草剤をばらまく等と言う、不健全な作戦は必要無かったのではないかと、思います。

人間には無害とか言っても、使用量の制限のあるようなものが健康的なはずもありません。

薬品は残留するし、地下水脈の汚染も心配されます。

麻薬戦争に勝利したあと、残るのは汚染地のみでは、意味がありません。

枯葉は自然のものが美しく、詩的です。

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