リブロ池袋本店が閉店というニュースはちょっとショックだなあ。とにかくリブロでは本を買いまくったし、立ち読みもしまくった。WAVEが無くなり、アールヴィヴァンが無くなり、ついにリブロが無くなるとか・・・、セゾン文化の終焉ってことなんだろうか。さびしい話だ。芸術関係や思想関係に興味のある人は80〜90年代当時みんなリブロにお世話になってたんじゃないかなあ。
そもそもリブロ(西武ブックセンター)は西武美術館(西武の最上階にあった。のちのセゾン美術館)の下の階にあって、とにかく品揃えが独特だった。現代美術と現代思想関係などは異常なほど豊富だったし、見たことのないような珍しい雑誌なども沢山置いてあったものだ。たしか80年代後半に今の場所に移ったのだが、その頃はアート専門コーナーのアールヴィヴァンも面白かった。同じ頃にセゾン美術館が今のイルムスのところに移ってきて、ついでに向かいにWAVEもあったし、おまけに同時期に洋楽とフュージョンしか流さないFMラジオ局のJ-WAVEも開局したし(J-WAVEもセゾンが関係している)、美術、思想、音楽などの最新情報はいつもセゾンから発信されてたような感じだった。美大や音大に行くようなタイプの人は皆あそこに集まってたんじゃなかろうか。1980年代後半〜90年代半ばくらいまでは本当に凄かった。
いつだったか、リブロでライアル・ワトソンにサインをもらったこともあった。当時発売したばかりの「ネオ・フィリア」に僕の名前入りでサインしてもらったのを今でも持っている。リブロはライアル・ワトソンのようなニュー・サイエンス系に関してはあまり売り場の印象が無いんだけど(そっち系は新宿紀伊国屋が凄かった記憶が…)、たぶんそちらも充実してはず。
ちなみに、リブロ内にあったアールヴィヴァンはのちに独立してナディッフ(表参道)となった。このナディッフにも本当によく通ったもんだが、もう表参道には無い。支店みたいなのだけいくつか残っている。で、池袋リブロの方だけど、最近は全く行っていない。リブロ内にあった「ぽえむ ぱろうる」(詩の専門店)やアールヴィヴァンが無くなった頃からリブロは普通の本屋になっていってしまったし、向かいに出来たジュンク堂とたいして変わらない本屋になっていった。リブロ内のアールヴィヴァンがあった場所は絵本コーナーになり、いつだったかそこでトムズボックス特集をやったらしく僕の絵本も置かれていたそうな(僕は後で知った)。
↓知らない人の10年位前のブログだけど、ここにもリブロ全盛期の話が詳しく出てた。
http://urag.exblog.jp/2200799/
↓こちらも知らない人だがアール・ヴィヴァンについて書いてある。
http://tetsurohkonishi.seesaa.net/article/362254380.html
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