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2012年03月01日19:30

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犬神博士のお気軽相談室 「一番怖かった蛇もの」

Q. 博士が今まで読んできた中で、一番怖かった蛇ものを教えて下さい。

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私は蜘蛛が大嫌いですけれど、蛇は大好きなんですよね。
母方の実家が白蛇を祭ってたってのもありますけど、とにかく蛇は子供の頃から日常そのものでした。寒い時に腐葉土のなかで何十匹もよじれあって暖をとってるのを眺めたり、何かを呑み込んで腹が膨れあがってるのをカッターナイフで裂いてみたり、生きたまま皮を剥いでムシャムシャ食ったり・・・

今でもそこらへんで蛇を捕まえては腕に巻き付かせたりとかしてますけれど、フィクションで私が「これはだめだ」と心底震え上がった作品はたったひとつしかありません。

ラヴクラフトとつきあいがあった、ゼリア・ビショップ(Zealia Bishop)が書いた「イグの呪い(The Curse of Yig)」です。

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これは本編とは関係のない、単なるイメージですが、毒蛇に異常なほど恐怖を抱く夫が蛇の神イグに関するあれやこれやを吹き込んで、すっかりおかしくなった妻の衝撃的な末路を描いた短編は、読んで、非常にむかむかする気持ち悪さがありましたね。

読後の楽しみを奪わないためにもこれ以上は詳しくは申し上げられませんが、蛇大好きな私でもオソロシイと唸った傑作です。

いやあ、あれに比べると、楳図かずお先生のヘビおばさんや吸血人間スネークなんてカワイイもんですね。


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