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2010年02月23日21:55

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悪魔のおしりのこと。

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ミヒャエル・パッハーの作品に、「聖ヴォルフガングと悪魔」がある。
世界でよく知られている悪魔のイメージのひとつで、ボッシュやブリューゲルのそれよりも実に“肉感的”なのが私の好みだ。

特に、悪魔のおしり。
ご覧のように、「顔」になっている。
悪魔の古典的イメージを追うと、木版画の時代からすでにおしりが顔になっているイメージが現れていることに気付くのだが、なにゆえにわざわざおしりを顔にしたのであろうか?

幼少時代、永井豪の漫画「デビルマン」にトラウマを感じつつ、悪魔とされるデーモン族は様々な生物と合体する能力で複雑怪奇な姿形をとるようになったというのに、そうだったのか!!と目が覚めた心持ちになったものだ。

それ以来、怪奇と幻想にドップリ浸かりつつ、人間の想像力を追いかけ回していて、文通がきっかけで英国の魔術秘密結社に籍を置くようになると、ケルト文化研究者の教授や魔術研究家、魔女修行の人たちと交流するようになり、よりリアルな悪魔像を間近に感じられるようになった。

一方で生来のドスケベぶりを大いに活かして、英語圏のセックスのあれやこれやを貪欲に仕入れてきたのだが、文通相手の教授に古代ゲール語の隠語に「悪魔のおしり」を意味する言葉があると教えられ、それはどんなものですかとしつこく聞き出したのはちょっとした発見であった。
悪魔のイメージとして、なにゆえにおしりが顔でなければならないのか説明がついたように思えたからである。

その前に。
フェティシズムの世界には、先日紹介した“Hip bones”という骨盤フェチがあるのだが、それと同様に、“Back Dimples”なるフェチが存在する。
即ち、お尻のえくぼである。
このえくぼが悪魔の目にあたり、えくぼがくっきりと出ていると、いかにもおしりが顔のように見えてくるというのが古代ゲール語の隠語が表現するものであると。

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画像をご覧のように、二つの凹みが並んでいるのに好き者たちは萌えるわけだが、これは仙骨関節の部分がそうさせるのであり、下腹部の筋肉が締まっていれば浮き出るものだと聞いた。

ただ。

その締まり方が、悪魔におしりに顔を持たせる要因のようで、教授の話だと、膣や肛門を締める筋肉が大いに関係してくる以上、セックスと結びつくのは自然なことであり、くだけて言ってしまえばセックスが大好きな者、その道のプロ(娼婦)が悪魔のおしりを持つと見られ、その愚かな偏見を生み出したため、悪名高き魔女狩りでは、数合わせのために全然関係のない娼婦たちが火あぶりになったとのことである。

聞いて見れば、何とバカバカしい偶像化であることだろう!!

ミヒャエル・パッハーはそういった俗諺をどれくらい信じていたのかはもはや確かめようがないが、こんなにはっきりと顔を描いてくれたおかげで、作品発表の四年後の1487年に魔女狩りのマニュアルたる「魔女への鉄槌」が世に出た際は、ありもしないおしりの痣も含めて、えくぼも標的にされたのだ。

でも。

昔よりもスタイルがよくなってきた女体のイマドキを眺め渡していると、個人差の大小はあれど、膣と肛門周辺の筋肉の発達にはセックスの経験の有無は全く関係ないのだが、処女であるココと非処女であるマイミクさんの悪魔のおしりの浮かび具合を見比べると、

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二枚ともマイミクさんのご厚意を得て当日記用に撮り下ろしてもらったもの。実に美しい。

二人に共通するのは、衝動に忠実であることの、おんなとしての深い業であることから、美意識として、いかに自分自身がおんなであるかを自覚しているものが、自然に筋肉を発達させて悪魔のおしりを出現させているのだろうと。

そのことを一昨日、英文に翻訳して教授にメールを送ったら、人間というものは根本的にスピリッチュアルなものだからね、と返ってきた。

ちなみに。
バックから激しく突き上げると、おしりの肉が揺れて、えくぼが吊り上がり、さながら笑っているように見える時がある。
若い頃、私は二度目撃した。
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