４月の暴風雨

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（左）レーダーエコーで、はっきりと見える「目」
（右）南房総などを襲った、きわめて落雷の活発な雲
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朝から、空はこげ茶色だった
ひっきりなしに降る強い雨は、崩壊した蛇口を思い出させる。
そして、
塊となって、窓に激突する突風


こんな感じで、今日の東京は
４月としては珍しい暴風雨だった
羽田空港でも、
滑走路が水没する被害が出たという。

レーダーエコーを見ると、
ぱっちりとした目が捉えられているので
「実は台風だったんじゃないの？」
なんて突っ込まれそうだが、決して台風ではない。

台風は、上空に強い寒気を伴うことはないのだ。

荒っぽい言い方をすれば、
暖気をモリモリ食べて成長するのが台風、
寒気をモリモリ食べて成長するのが、
今回の「寒冷渦」なのである。

寒冷渦では、大気の状態が不安定になるので、
台風よりも、落雷活動が活発なことが多い

南房総などでは、
激しい雷雨となり、100個ぐらい落雷をとっている。
落雷による火災も発生した。


夜になって、暴風雨は落ち着きつつあるが、
まだ、ときおり家がミシミシ鳴るほどの風が吹く。
明日にかけて、注意が必要であろう。


***************（暴風雨メモ）************************
発達した寒冷渦のため、
都心周辺でも最大1時間に10ミリ以上、総雨量50ミリ以上に達した。
（山では、総雨量250ミリに達したところもある）
また、沿岸では最大瞬間風速が30メートルを超えたところも。


寒冷渦は、熱帯の空気を巻き込んだりして
寒気核が解消すれば「台風」に変わるケースがある……。

・大気の状態が安定・不安定の話
http://www5e.biglobe.ne.jp/~tooriame/hail12.htm
http://www5e.biglobe.ne.jp/~tooriame/hail13.htm

・雨の強さの話
http://www5e.biglobe.ne.jp/~tooriame/meteolology0.htm