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2024年05月10日23:20

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5月8日 「市街(31)」「これがロシアだ(カメラを持った男)(29)」見る

今日は、戦前のハリウッド・スターの第一人者のゲイリー・クーパーが主演した1931年のギャング映画を見ました。
他のギャング映画と違うのは、当時はアメリカで未だ禁酒法時代が続いていて、ギャングが大儲けをしている時代に製作された映画であり。
ギャングとして、悪い人間としてのし上がるのではなく、ギャングを否定して辞める設定は、珍しかったです。
主人公のゲーリー・クーパーは射撃の出店で働く、射撃の上手い青年で。好きな女が犯罪の銃の所持で捕まったので、保釈金を稼ぐ為にギャングに入り、ギャングらしい恰好や、立派な家に住んで金を稼ぐのですが。
やがて彼女をボスに取られそうになったので、ギャングの世界に嫌気がさして、一緒に逃げ出して、新天地を求める、というな話。
ギャング映画としては、複雑な恋愛関係にもまれつつも、最後に殺されずに、改心して終わるのが良かったです。
これは、ギャング映画らしくないギャング映画として、一見の価値のある映画だと思いました。

続けて、古いソ連の映画でも見てみようと。1931年にソ連で公開されて、翌年年には日本でも公開された、ソ連の当時の様子を捉えたドキュメンタリーにした映画なのですが。
とてもとても映像表現にこだわって、作者の強い個性が出たドキュメンタリー映画となってました。
面白いのが、ソ連の市民や町が主役なのではなく、カメラマンとそのカメラが主役の映画で。様々な町や住宅、工場の様子をカメラを意識させながら撮影していき、その撮影している様子も編集に挟んで描きます。
例えば汽車が頭上を通るアングルのショットがあったと思ったら、その撮影しているカメラマンを撮影したカットも挟みます。車に乗ってるソ連の裕福な人たちを撮影しながら、その撮影している様子も撮影しているのです。
実験映画としては非常に斬新で、今でもメイキング的な要素も含んで、当時のロシアの最新の映画技術を余すところなく表現してました。
ドキュメンタリー映画という社会派的な要素よりも、実験映画に近いかもしれませんが。
ソ蓮の映画の中では、価値のある映画です。
是非、お勧めの映画だと思いました。

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