mixiユーザー(id:20452152)

2024年03月25日20:26

8 view

美術作品として鑑賞するねぶたの展覧会,とても素敵ですね(⋈・◡・)

 とても素敵な取組ですね(⋈・◡・)

 美術とは何か,また何が美術で何が美術でないのかというのは非常に難しい質問です。この問いに対する的確な回答は僕のような愚か者にとっては到底不可能なことですが,それでも僕は暫定的に「人を視覚的に感動させることを目的に人為的に制作されたもの。そして感動とは,感銘を受けたり心を動かされたりすることを指す」と考えています。感動というと「心を激しく揺り動かされて涙が止まらない」といったことを連想する方もいらっしゃることでしょうが,僕はそれに留まらず「おや,素敵だな(◍•ᴗ•◍)」といった心の変化も「感動」のうちに含めています。このような考え方が正しいかどうかは全く不明ですが,結果としては美術か否か解釈の別れそうな「大量に印刷されたポスター」「ショウウィンドウのディスプレイ」「公園のイルミネーション」といったものについても広く美術として鑑賞の対象にし楽しむことに繋がるので,僕としては「もしやこれは,非常に良い捉え方なのではないか」などと自画自賛しているところです。そういえば,かつて銭湯の壁に描かれる銭湯画に注目してそれを専門にしようと考えた美大生が有名になったことがありますね。その人はその後様々なスキャンダルを起こしてしまいましたが,1日の労働に疲れた人が目をやってホッとする銭湯画を「人を感動させる美術」と捉えた着眼点は秀逸だったと感じます。

 こちらで紹介されている「アートとしてのねぶた」というのも,或いは僕の考え方に近いかもしれませんね。夏の日に数多くの山車灯籠が練り歩くねぶた祭りは無論それ自体が多くの人々を感動させる素晴らしいイベントですが,そこで運行される個々の山車灯籠もまた様々な技巧で制作され観る者を感心させる優れた美術作品です。ねぶた祭りとは別に,それらを鑑賞の対象とする展覧会を開催するというのは非常に面白く興味深い取組と言えるでしょう。我々はねぶた祭りを観ていても「この山車提灯の作者は誰か」といったことになかなか頭が回りませんが,展覧会であれば自ずとそうした事柄にも気が向きますし,ねぶた師の方たちが美術家として正当な評価を受ける切っ掛けにもなるのではないかと案じます。
 展示されるねぶたは幅・高さ・奥行きがおよそ1mということで,ねぶた祭りで用いられるものよりも随分と小型です。室内での展示や所蔵にはちょうど良い大きさと言えるし,鑑賞する側にとっても作品全体の姿や作品の細かな部分にまで目をやることが出来て有り難いと思われます。建築を美術作品として鑑賞する際にも,小型の模型がそれらに有益であるのと同様に。

 現在制作されているねぶたの展覧会は2024(令和6)年の7月下旬から8月に掛けて,青森港に係留されている旧青函連絡船「八甲田丸」の船内で行われるということです。一体どのような展覧会になるのか僕は興味津々で,是非観賞のために青森市を訪ねてみたいと思ってしまいました(ლ˘╰╯˘).。.:*♡



アートとしてのねぶたの魅力発信へ ねぶた師が作品準備 青森
https://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/20240321/6080022141.html
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2024年03月>
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31