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2023年08月19日20:55

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LSD ヘンリー6世第二部@阿佐ヶ谷地域区民センター

薔薇戦争八部作連続上演もいよいよラストから3作目、ワタシは全作品通して観たのは
2014年の1度だけで、2006年から2007年にかけてのときは本日のヘンリー6世Part2は
(多分)スケジュールの都合で見逃しています
従って本日が(単独としては)2度目で、小田島訳も3度読みしました

前回、ヘンリー6世は対立劇と書きましたが、本作ではさらに対立が深まり、1対1で
はなく、「自分以外はすべて敵」状態であります
そのため、舞台から退場するとすぐに悪口になり、また同一の舞台に乗っていても味
方と思わせて実は…の本音を語るときは傍白になり、台詞は(傍白)だらけになる
それを美津香さん一人で演じるのですから、3度読みは必須なのであります

登場人物の貴族たちは、商人からの成り上がりのサフォーク伯を除いてはすべてエド
ワード3世の末裔、しかも婚姻関係もあるので血族結婚だらけの地獄図です

これには家系図が必須なのですが、白水社刊のヘンリー6世第3部の巻末に詳細な家系
図が載っているところ、これが誤りがあるのですね
また、新国立劇場公演のパンフレットには簡略化した家系図が載っていて、これも誤
りがあり正誤表付きという、何を信じたらいいのやら
美津香さんのLSDが頼り(解説付きですから)なのであります
本日も正しい家系図を参照しながらで、わかりやすいことこの上もありません

というわけで、本日も大いに楽しませていただきました

今回の連続上演、残念ながら初回のヘンリー5世はハマキンの古稀記念ライヴと重なっ
て見送りとなり、最終回のリチャード3世はガラコンサートの練習と重なってNGです
ガラコンも単なるその他大勢の合唱団員ならLSDを優先させるのですが、事もあろう
に伴奏者となるとそういうわけにもいきませんよね
(まぁ「口三味線でもいいんじゃね」という辛辣なご意見もあるのですが)

幸いリチャード3世は11月に美津香さんの地元(南千住)で追加公演があるみたいです
ので、こちらを押さえて一切他の予定は入れないということにしましょう
なんてったって沙翁の薔薇戦争、面白いのですから
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