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2023年01月25日13:37

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イアン・ランキン短編Smudgesを読んだ

イアン・ランキンの短編Smudgesを読んだ

ジョン・リーバスの短編ものです。
W書店版サイン入り限定本の付録で10頁足らずの話です。しかし実に味のある深い話です。(£17.99。サイン無し、短編なしの市販も同じ値段))

マフイアのボス、ガーフィと警察の上司フレックから話したいとリーバスが頼まれます。リーバスはボスと会い、酒場で会うことになります。
上司は部下とともに現れ部下の警官は二人が会うと姿を消します。リーバスは離れた場所で見守ります。常連客は当然警察のフレックとボスだと分かりますが、素知らぬ顔で見過ごします。
会談後フレックはリーバスに「誰かが見ていたような気がしたが?」と言います。リーバスは「誰もいませんよ」「君が言うのなら安心だ」と姿を消します。
そしてリーバスは一人の若い男に声をかけます。「警官だろう、密告するのは止した方がいい。結果は悪くなるだけだ」と言います。
若い警官が上司の裏(マフイアと会う警察幹部)を掴んで、上司に同僚の移動を辞めさせるつもりだったのです。
表裏の二つの世界をよく知るリーバスなのです。

(立場、事情、権限を知らない平社員が上司を批判し全てを明らかにと。それで会社の利益、国益を損なうことはよくある話です)


余談:
A heart full of Headstonesは現在読み始めてます。
久しぶりにジョン・リーバスの元気な姿に嬉しくなります。やはり面白い。
リーバスに、マフイアのボス「ガーフィ」、マルコム、シボーンと役者がそろいます。

ホントの余談(面白いミステリー新本)
*M W CravenのFearlessは限定本(350部)も出ます。£27.99でサイン入り、ナンバー入りです。装丁、エッジのスプレー入り豪華本です。市販は£16.99です。
アメリカを舞台のジャック・リーチャーみたいな主人公で3作契約、期待の小説です。
ワシントン・ポー刑事フアンならお読みください。ジャック・リーチャーフアンも。

*スペインのJuan Gomes-JuradoのRed Queenが来月出ます。彼の英語版が初めて登場します。おそらくヒットします。限定版を予約しました。

*トニー・ケントTrust No Oneは来年2月に延期されました。

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