mixiユーザー(id:9051319)

2022年04月08日23:45

892 view

ヒビノキ767(4月3日〜4月9日までの1週間/週前半)

2022/4/3〜2022/4/9までの日曜日〜水曜日の週前半の日記です。

■2022/04/03/日
部屋片付けないと荒れてきた。ルールブックが重い。

『ブラック★★ロックシューター DAWN FALL』
https://blackrockshooter-dawnfall.com/
原作はイラストレーターのhukeが07年に発表した初音ミクのイラスト。このイラストが源流の楽曲、テレビアニメ、漫画のメディアミックス作品。10年に続く2度目のテレビアニメ。初回はブラックロックシューター(BRS)の覚醒と新作世界の説明。 舞台は現代ではなくAIが支配する未来の荒廃した地球。 BRSは記憶喪失で人類の切り札の模様。1話は手堅い展開だがCGの品質はさほど高くない。

制作はバイブリーアニメーションスタジオ。監督は田中基樹/天衝。CGとセルの折衷。脚本が深見 真もあってミリタリー的世界濃厚。率直な感想でいうと過去のファンが顧客対象か? 新規のファンをねらうのか? ぜんぜん客層がわからない。いままで人気を維持していた気配はないし、全体のメディア展開自体が12年に終了したのも証左ではある。根強いファンいるか? 原作枯渇の墓掘り的な気配が強い。

『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』
https://mobseka.com/
原作はGCノベルズが刊行している三嶋与夢のライトノベル。現実世界で妹に乙女ゲー攻略をまかされた主人公は階段を踏み外し死亡。異世界でリオンに転生する。だがリオンの転生した世界はプレイした乙女ゲーそっくりの超々「女尊男卑」の世界であった。初回は主人公 = リオンの転生前と転生後の境遇の説明。軍人となったリオンがゲームの知識をいかし貧乏貴族から脱出する。

このリオンが学園に通い「男性作者が見た乙女ゲー世界のモブ」という逆転的発想のコメディが展開するのは次回から。初回で主題が描写されない構成はどうなんだろうな? 学園から初めて1話の内容を途中挿入すればよかったのに。制作はENGIで監督は三浦和也×福元しんいちの連名。いつものENGIのメインライン。全体においてボテっとした野暮ったい古臭い作画もいつもどおりだな。

■2022/04/04/月
真新しいスーツと真新しい革靴のソールは新社会人の証明。

『ヒーラー・ガール』 第1話 「ヒーラー(見習い)の藤井かな、です!」
https://healer-girl.jp/
監督・入江泰浩 × 制作・Studio 3Hzが送るオリジナルテレビアニメーション。歌や音で病気を治す第三の医学“音声医学”が普及。ヒーラーなる職業が存在する現代と似た世界。このヒーラーの卵たる「ヒーラー見習い」の少女たちの日常と活躍を描く。新人女性声優の見本市的作品 + 2.5次元的展開をねらっていそうなセールスの仕方。初回は主人公的な立ち位置にあたる藤井かなの失敗と奮闘。

緩和ケアに立つ観点 + 道徳的で真面目な内容。朝夕作品でもいいくらい。話回しはベタだが、4人の見習い少女の紹介と、作品世界を説明する1話は充分機能している。Studio 3Hzの作画も丁寧。ただ今後なにかの「ツイスト」がないならば1話の時点で展開の予想はつくし、ここからどう伸び代をふやすのか疑問ではある。なによりこの健全な企画がよくとおったな。とってはおきます。

■2022/04/05/火
職域接種の通知が厚労省側が送付されてくるんだが「若者に接種をたもす」あるいは「職域接種をたもす」ならなにかのリターンを提示しないともうだめだよな。若者の副反応等は強く億劫で面倒って意見はよくわかる。

『パリピ孔明』
https://paripikoumei-anime.com/
週刊ヤングマガジンで連載している原作・四葉夕ト × 作画:小川 亮の漫画作品。五丈原の戦いで没した三国志時代の英雄・諸葛亮孔明は現代へ転生。孔明は自身の世話をやいてくれ、歌声に一目ぼれした月見英子の軍師となって現代を生き抜く。初回は転生した孔明が英子と出会い、歌手の夢をあきらめかけた英子の背中を孔明がおすまで。バカバカしい作品世界は十分説明できてる。

ただ自身の印象は初回の時点でピンとはこなかった。コメディなんだろうけれど作風自体は意外と落ち着いた展開。また初回では何を柱に展開するのかはっきりとしない部分が弱い。英子をプロデュースする? 制作はP.A.WORKS。監督は経歴多彩で最近P.A.WORKSと関係の深い本間 修。構成・脚本をふくめ2期でスタジオ変更になった「ウマ娘」スタッフのスライドが多い。P.A.WORKSで品質自体は安定。

『BIRDIE WING -Golf Girls' Story-』
https://birdie-wing.net/
グローバル ゴルフ メディア グループや井上 透など実際のゴルフ関係者を招聘してバンダイナムコピクチャーズが送るゴルフアニメ。架空のヨーロッパの小国ナスレフで賭けゴルフの行うイヴは“レインボー・バレット”の二つ名を持つ。そのイヴは日本の天才ゴルファー・天鷲 葵と出会い運命の扉が開く。初回はスラムで我流のゴルフを学ぶ無敵のイヴの境遇と現在。そうして彼女が葵と出会う一幕。

監督は稲垣隆行。制作はBN Pictures。全体の出来は普通。 この企画自体がプレイ人口が減少の一途で危機感を抱くゴルフ業界の一石だというのは十分理解ができる。ただ正直なところ成功はしないよな。若者のゴルフファンが減少したのはマナーやルールの面倒さにくわえ、それを押し付け、ゴルフを社会人のたしなみとした先達の敷く堅苦しさや気楽さの欠如。それをなくさないと未来などない。

『勇者、辞めます』
https://yuuyame.com/
原作はカドカワBOOKSあるいは富士見ファンタジア文庫が刊行しているクオンタムのライトノベル。約1年前、魔王を倒し、平和を取り戻した勇者レオ・デモンハート。だがレオの能力を危険だと感じた人々は彼を追放。そのレオは討伐した魔王の門戸を叩く。初回はレオ追放の経緯と魔王と配下に面接へ挑む彼。この過程で当時レオかどうやって配下を撃退したのかを紐解く。

総監・信田ユウ × 監督・石井久志。制作はEMTスクエアード。 キャラクターデザインは中野裕紀で「くまベアー」ライン。19年からとにかく監督多作な信田ユウですけど、どの作品でもほぼ結果をのこせてない時点で期待できない。初回の作画も荒れ気味。背景や美術も標準以下といいところがない。会議/面接という展開に固定された1話の内容もつかみが弱く、埋もれて消えていく作品になりそう。

『トモダチゲーム』
https://tomodachi-anime.com/
別冊少年マガジンで連載している原作・山口ミコト × 作画・佐藤友生の漫画作品。修学旅行費用が盗難にあった直後、突然呼び出しを受けた、片切友一、美笠天智、沢良宜志法、四部誠、心木ゆとりの5人。5人は謎の「トモダチゲーム」へ参加する。17年の実写に続くテレビアニメ。初回はゲームへ参加する5人の導入から「コックリさん」を模す最初のゲームルールで登場人物にゆさぶりをかける。

じつに主人公らしい性格であった片切の裏の顔を最後に見せ2話に続く。こうして頭脳戦的物語を展開。作品の要点は紹介できてる。監督はシンエイで活躍する小倉宏文。制作はオクルトノボル。人物作画、背景、小物をふくめ全体の出来は普通。ただ原作の内容とともに演出もどこかで見たような要素は多い。以前、実写作品が公開されていること。年数の経過でネタバレが氾濫しているのも弱味。

■2022/04/06/水

フォト

フォト

『BLADE RUNNER - The Roleplaying Game』のKickstarter5月3日開始らしいけれど発売の今年の秋か。 Free League Publishingの展開としては前年が「One Ring 2E」が目玉。今年が「BLADE RUNNER」なんだろうな。

https://www.kickstarter.com/projects/1192053011/blade-runner-the-roleplaying-game

自分は今年「VAESEN」購入したとき「Year Zero Engineとシステムは一緒です」の建て前が真っ赤の嘘だとわかった。「BLADE RUNNER」も、ほとんどオリジナルルールなんだろう。さてどうほかのサイバーパンクと差別化するか。

『東京24区』 第12話 「青春24区」
https://tokyo24project.com/
最終回。「大好き」をふくめ最後の一連の展開はエロゲーをふくめずうっと「愛とは何ぞや」を主題にし続けた下倉作品らしい結末だった。ちょっと乱暴で強引ですけど、結局、人間が感動するのはロジカルではなくエモーション。これはこれで。アスミの苦悩にふたたび一丸となったRGBは彼女に会いに向う。そうしてアスミとRGBは「ある選択」を行う。結末は順当な落とし所。

「人間は物事にたいし考え続け」「可能性を探り」「最善をつくさないとならない」。この答えは何万回と繰り返す普遍的な解答。ですけどアスミとRGBのお別れを含めて綺麗にたたんで終幕した。前期の作品においてシナリオは筆頭でおもしろかった。物語をまとめるために「物事にたいし考え続け可能性を探り最善をつくす」を選択する予想はついてしまう。でもその過程がよかったです。

『RPG不動産』
https://rpg-rs.jp/
原作は「まんがタイムきららキャラット」で連載している険持ちよの漫画作品。魔王討伐から15年。平和になった世界で魔術学校を卒業した風色琴音。彼女はフリーの冒険者でやっていく自信がもてずRPG不動産に就職。人々にしあわせな物件を紹介する。初回は琴音のRPG不動産への入社。この過程で会社同僚を紹介。同時にはじめてお客様と契約を成功させる一幕を描く。きらららしい1話の作り。

初回時点で作画は少々「つたない」ところもあり大量に人材を引き抜かれ苦しい動画工房の現在がよくわかる。ただ最低限度キャラクターは「かわいく」はみせていて及第。監督は一迅社系作品で動画工房と関りの深い越田知明。1話は良い話にまとまっているが、よくある「きららパターン」からほとんど物語が枠を出ない。安心だが予想がつきすぎてタイクツではある。キャラクターもステロタイプ。

『史上最強の大魔王、村人Aに転生する』
https://murabito-a-anime.com/
原作は富士見ファンタジア文庫が刊行する下等妙人のライトノベル。今期の「なろう系作品」。自身の強さに飽きた最強無敵の魔王は、未来の世界で極々平凡な少年アード・メテオールに転生する。アードは普通の生活を求め少年時代を歩み出す。初回はアードが村のエルフの少女イリーナを救い出す過程から青年に成長するまで。いつもの「なろう系作品」のテンプレで特筆するべき部分はないな。

監督は大沼心とバーターの湊未來。制作はSILVER LINK. × BLADE。 スタッフを見る限りほぼほぼBLADE制作。 今期、富士見ファンタジア文庫はアニメ化作品が3本あるけど、「デート・〜」以外は予算をかけてないのがはっきりわかる。作風同様こちらもいわゆる粗製乱造した「なろう系作品」のテンプレ制作体制。大抵の視聴者たちがこんなものがヒットするわけないと想像するだろうし、おそらく予想は当る。

『古見さんは、コミュ症です。 第2期』 第1話 「冬の訪れです。/不良です。/中々さんちで勉強です/期末テストです。」
https://komisan-official.com/
原作は週刊少年サンデーで連載しているオダトモヒトの漫画作品。容姿端麗で男女関係なく振り返る古見硝子は極度のコミュニケーション不全。喋る事が苦手。その古見硝子が最初の友達・只野仁人を得て、学校生活で友達100人作ることをめざす。去年10月〜12月に放送した1期に続く2期。そもそも分割形式だったんだろうが、2期は1年後半〜2年に進級あるいは2年前半までかな?

「冬の訪れです。」 入学当時にはできなかった「たわむれ」が友人とできるようになった。「不良です。」 入学デビューを逃し不登校児であった見た目は不良。中身はコミュ症気味の片居 誠が登場。コミュ症同士が感じ合う共感。「中々さんちで勉強です。」 「2人とも大切な友達です(by古見)」が山井と中々を浄化する。「期末テストです。」古見・只野のラブラブは今期も健在。とってはおきます。

『エスタブライフ グレイトエスケープ』
https://establife.tokyo/
原案・谷口悟朗 × 企画・スロウカーブのメディアミックス作品。テレビアニメを皮切にスマホアプリ、映画も展開予定。世界人口が減少に転じ、生体管理AIが運営する世界。常人以外に多様な人種が誕生するなか、人々は「クラスタ」を名乗る移住不能の実験都市で暮す。主人公エクアたちはそんなクラスタから人々を逃す逃し屋稼業。初回はエクアたちの学校の哲学教師を逃す一幕。

「普通」かな。脚本は賀東招二でいかにもハリウッドライクな活劇満載。ですからどこかで見た様な場面も。ただ世界説明はうまくできていない。このため作品世界の魅力や制限もつたわってこない。監督の橋本裕之は「コードギアス」つながり。制作はポリゴン・ピクチュアズでフルCG作品。以前だとフルCG作品なら「ポリゴン」でしたけれど現在はもっと上手なスタジオが一杯あるので見劣りはする。

『であいもん』 第1話 「和と一果」
https://twitter.com/Deaimon_anime
原作はヤングエースで連載している浅野りんの漫画作品。大学卒業と同時に実家の和菓子店「緑松」を飛び出し音楽活動していた納野 和。父の急病の報せを受けて和は店を継ぐ決意で実家へ帰る。だが実家には雪平一果――「緑松」の跡継ぎを名乗る居候少女が生活していた。初回は東京から実家に和が帰郷。現在の「緑松」の状況と、和に対抗意識を燃やす一果を紹介していく。

そこから商品の受注いたずらのトラブルで和と一果の距離をうめる。舞台が和菓子屋のユニークな設定と「やさしい世界」の作風は上手に表現できてる。制作はエンカレッジフィルム。監督はスタジオ代表の追崎史敏。脚本は吉田玲子で「カレイドスター」以後、鉄板の布陣。最後はできすぎですけどテレビアニメならば許せるな。2人の疑似親子の関係をここからどう伸ばすのか? とってはおきます。
1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2022年04月>
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930