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2021年11月16日09:10

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Greenwashing / 細木数子?

夏時間もおわり日照時間がどんどん短くなり、午後3時にはもう暗くなるから、日照時間を無駄にしないよう早朝に起きて仕事をしている。老眼もあるし日が暮れたらちっとも仕事がはかどらないから。

特に占いなどを信じる人でもないのだけれど、いつだったかよっぴんさんに大殺界がどうのという話で調べてみといわれた。過去に運命を左右するような悪いことがあった年は私の大殺界だったので、先のことまでみてみる気になった。そして、たしか今年来年は放っておいても仕事はどんどんあっちからやってくるというような事が書いてあった。占いなんてそんなものかもしれないけれど、そう言われれば、仕事はエンドレスにやってくるみたいだ。

そんなわけで朝から晩までひたすら仕事をしている。そして(私の顧客のようなロンドンのミドルクラスのデモグラフィックに関して言えばということだけど)環境問題に関する意識も高まりつつあり、良いものを大事に着ようという姿勢が浸透してきた。ヴィンデージを好む人も多い。
最近多かったのが、痩せてサイズダウンした(理由は様々)のでまとめてワードローブをアップデートしたいけど、買わないで持っているものを直したい、というリクエスト。そういう人たちは元々持っているものが良いものなので、直し甲斐もある。
「良いもの」とは一概に名の知れたデザイナーブランドだからという事でなく、きちんと考えて作られた服かどうか、という意味だ。私はデザイナーではないし人はそれぞれ趣味嗜好をもっていると知っているので、それに関して判断をする事はしないけれど、フィットとその服の作りを見る目関してはかなり磨きがかかってきているとおもう。服の中をみて少しいじれば私にはいろんな事がみえる。
特に若い(お金がないけどファッショナブルなものを着たい)ひとは「良いもの」でなくても、自分が「好き」ならそれでいいとおもうし、そういうものなら自分なりに大事にできるだろう。

しかし、世の中は、「良いもの」どころか、自分のスタイル、いや、自分が何を好きなのかかさえわからない人々で溢れているのだ!

世の中の大半の人がファッションもライフスタイルも、ソーシャルメディアに大きく左右されている。大きなビジネスはとにかく徹底したマーケティングが先にたっている(徹底したマーケティングが大きなビジネスに繋がるというべきか)し、よいethosで始まった小さなブランドもビジネスが大きくなるにつれethosを忘れていく、というかキープしていけなくなり、熟考されることもなく造りも粗雑になり、クオリティーコントロールもおろそかになる。

衣料大企業のgreenwashingが加速中。大体「コンシャス」「オーガニック」「エコ」などグリーンなイメージを彷彿される名前のついたラインなだけで、実際には他のラインとちっともかわらない事が多い。どのカウンシルもリサイクルゴミとして持っていかないビニールのパッケージなんかにに「I’m recyclable」などとでかでかと書いてあるのもとても無責任だとおもう。

仕事を通して常日頃からそんな事を考えているところへ、ロンドンで和風の子供服ブランドを展開しているあきこさんから、大人用のサンプル製作を依頼された。彼女のブランドの存在は知っていたけれど(私は人見知りなので、地元に日本人の友達もいない)会った事はなかったので少し緊張。でも目的のあるミーティングなので緊張する必要もなかった、というか、あきこさんもものすごいアンチソーシャルであると知りすぐにうちとけた。通りで何年も出会う事がなかったわけだ。1時間後には、いかにロックミシン仕様が嫌いかをあきこさんが熱く語り、いかにトップスティッチ仕上げが幼稚であるかを私が熱く語っていた(笑)。上に書いたような事を話をできるだけでなく、それにつよく共感できて、私の仕様のこだわりや配慮をわかってくれて任せてくれて、仕上がりに感動までしてくれる顧客ができたのは、本当に嬉しいことです。

細木数子の占いには「再会」ってなってたかも。

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