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2021年06月13日22:18

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バレンボイムピアノリサイタル大阪公演

ダニエル・バレンボイムのピアノリサイタルに行ってきた。
(6/7、フェスティバルホール)
プログラムは、ベートヴェンのピアノソナタ30〜32番。
彼の名前が入ったピアノ「バレンボイム マーネ・
スタインウェイ」を持ち込んでの演奏会である。

音楽史上、類稀なる才能の持ち主であるバレンボイムも
79歳という年齢には勝てない。
去年、コロナ自粛期間中に録音されたベートーヴェン
ソナタ全集では、技術や体力の衰えが露わになっていた。
そのため、今回のリサイタルでは、大演奏家だからといって
あまり大きな期待を抱かずに臨んだ。

「バレンボイム マーネ・スタインウェイ」の響きは
本当に素晴らしかった。
特に32番第2楽章の後半の輝かしい響きは
想像を超えた、実に豊かなものであった。

個性的な解釈はなく、楽譜通り、ストレートで
緊張感のある演奏。
これで、30番、31番、32番と、続けて演奏するのだ。
聴く方も集中力を要求される。
もう少し、緊張と緩和のバランスを考慮すべきではないか。
聴いていて、非常に疲れる。

演奏終了後、観客は総立ちで拍手喝采だったが
バレンボイムは、まったく疲れた様子を見せない。

日本でも、ベートーヴェンソナタ連続演奏会、
バッハ平均律全曲演奏、そしてブルックナー
交響曲全曲演奏ツアーと、数々の偉業を成し遂げた
バレンボイム。
いままで、なぜか生演奏に接する機会がなかったが
これで使命を果たしたような気がした。

コロナウィルス緊急事態にも関わらず、1階は、
後方1/4を除き、ほぼ満席。
ソーシャルディスタンスなど、もういいのではないか。
早く、普通に演奏会が開催されるようになることを
願ってやまない。
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