今朝のワシントン・ポスト紙 Coronavirus Updatesより

１）ワクチン・メーカーのジョンソン＆ジョンソン社は、４月末までに2,400万回分のワクチンを供給するという、当初の約束を守れない模様だ。その結果、政府が来週供給できるワクチンは予定の５００万人分から70万人分に減る模様だ。

２）ブラジルで発生したP.1型変異ウイルスのアメリカでの感染者は434人が確認されている。木曜日にCDCは米国内で増えつつある変異ウイルスのデータを公表した。それによると、英国発祥のB.1.1.7型変異種が、これまでのところ最も多いが、その次に多いブラジル型ウイルスが今後増える可能性が高いと警告している。

３）アメリカ市民の５人に１人が２回目のワクチン接種を終えており、世界各国より遥かに多い。他の数カ国が今年中に人口の２０％の接種を完了する模様だ。WHOのワクチン供給計画Covaxではこれまで世界各国に3,800万回分のワクチンを各国に供給している。

４）アストラゼネカ社のワクチンがこのCovax計画の中核を占めているが、同社のワクシンは各国の研究機関で綿密な調査の対象になっており、同社のワクチンは安全性に関して問題があるとみられていて、国によっては難しい問題に直面している模様だ。欧州医薬品局によれば、極めて稀ではあるが、血栓の原因になる可能性も指摘されている。

その一方で、パンデミックの状況下では、ワクチンを接種しない方がより大きいリスクを負うことになるとも警告している。

５）アメリカでの新型コロナウイルス関連死は560,000人達し、感染者累計は31,042,000人を超えている。