mixiユーザー(id:17119814)

2021年03月23日09:46

30 view

五胡十六国(11)

イランやウズベキスタンに近いとされる羯族。このあたりはいわゆるアーリア民族であり
ヨーロッパと近い。なので東洋人に比べて顔の彫りが深く背も高いわけだ。なので非常に
目立っていたと思う。昔のシルクロード貿易はもっぱらこの民族が行っていたとか

中国側からはもっぱら絹糸が輸出され、ペルシャから絨毯などの毛織物なんかが輸入され
ていたもよう。という羯族出身の石勒さんは五胡十六国時代の初期における最大のスター
である。石勒さんに比べたら孔明とか曹操なんか小物、というか雑魚だと言えよう

石勒さんの生年は274年とされる。父は部落の長であったが粗暴だったため民からは慕
われず、その代わりに石勒さんが頼られていたそうな。この時期は地球の気候が寒冷化し
ていった時期だ。温暖化ではあまり人は死なないけど寒冷化だとバタバタ死ぬ

農作物は育たなくなるわ冬になると凍死者は出るわでそりゃあもう大騒ぎさってなもんで
ある。302年頃どえりゃー寒い年があり食糧は不足するわ凍死者は大量発生するわって
なことになった。石勒さんの居住地は并州というところで司馬騰さんが治めておった

司馬騰さんは食糧足りねーし、胡つまり異民族のヤカラはひっ捕らえて暖かい地方に奴隷
として売っちまおうそうしよう、ということになった。現代におけるウイグル人的扱いな
わけだ。今だと人権ガー!とかうるさく言われるわけだが当時はそのようなことも無く

ちゅうわけで石勒さんもあっさり捕まって山東省のあたりに奴隷として売り飛ばされる。
彼を買い上げたのは師懽という人物だったが、奴隷として使ってみると非常に能力が高く
特に馬の扱いに関して素晴らしく、これは奴隷にしておくのは惜しいと考えたのである

0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する