1)感染力が強化された新型コロナウイルスの遺伝子変異種が最近注目を集めている。その中の一つで南アで発見された変異種が渡航経験のないサウス・カロライナ州の二人の住民に感染したことが判った。
この感染力の強い変異種ウイルスの出現で、迅速なワクチン接種が求められているが、この水曜日に行われた、新型コロナウイルス問題の初めての記者会見で、バイデン政権は、多くの市民はワクチン接種までにまだ数か月を要すると発表した。
大統領補佐官は、ワクチンの迅速な接種には、ワクチンの供給力と接種作業の効率化が掛っており、連邦政府の担当官たちに、接種作業の迅速化を図るため、医療従事者たちに対して出来る限り支援を行うよう指示していると語っていた。
2)現状では、感染力を増した変異種の感染拡大が起っても、このパンデミックを通して我々が行って来た安全対策を強化し継続することがより一層重要になるだろう。
一方、専門家たちは、対策の更なる強化を求めており、マスクを二枚重ねて着用するよう推奨している。更に、もし出来れば、医療従事者たちが現場で使用している高性能のKN95やN95マスクを一般市民にも着用してもらえるよう求めている。
3)一方、連邦政府は従来のマスク使用の変更は行っていない。なお、CDCは、少なくとも、洗濯可能で呼吸困難を起こさない二重の布マスクの着用を推奨している。CDCとしては、一般市民が医療従事者用の特殊マスクを着用することには賛成していない。
4)われわれがいつまでマスクをしていなければならないかは不明で、まだ先が見えていないのが実情だ。
今週木曜日に国連のWHOが語っていたように、いま世界はパンデミック・パラドックスに陥っているようだ。WHOの欧州代表のハンス・クルーゲ氏は「希望が持てるワクチンが広く普及している一方で、新たな新種ウイルスの出現で、新たな不安とリスクに怯えているのが現状だ」と語っていた。
全世界での死者数が約220万人に達している現在、ワクチンに対する期待は大きい。
5)オレゴン州の厚生省係員が、吹雪で何時間も行く手を阻まれ、運搬していたワクチンが無効になりそうになり、同僚と協力して、同様に吹雪で立ち往生していた多くの車の乗員たちに、そのワクチンを急遽接種したとのニュースが入ってきた。
6)コロナイルスの発生地の中国武漢市へ調査に行ったWHOのチームは、2週間の強制期間を終えて、調査を開始したようだが、中国の反対で調査団派遣は既に大幅に遅れていた。
7)ロックダウンと夜間外出禁止令が出ているにも関わらず、感染力が強い南アの遺伝子変異ウイルスがアメリカで発見された。
8)IOCは、多くの反対の声を仕切って、東京オリンピックを今年の7月に予定通り開催すると主張している。
9)アメリカの新型コロナウリルス感染者累計は25,691,000を超え、死者数は431,000人に達した。
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