アスリートの性的画像問題

この問題について、過去形で
「嫌な思いをした」
と告白する有名アスリートが続出しており、
大手メディアを中心に鬼の首を取ったかのように
意に沿ったコメントの部分を切り取っておかしな記事を掲出し始めている。
この問題の前提として「迷惑している人が居る」という事は
大きな問題であり、対策を講じる事については大賛成である。
是非とも取締り方法があれば提示して世間に協力を求めて行きたいと考えている。

ただ、性的な目線で見られる事に抵抗があるのだとしても
たとえ本人にその意思が無かったとしても性的なアピールがある格好をして
「性的な目線で切り取られたくない」
と言ってもやっている事と望んでいる事は一致していない。
たとえ性的な切り取りがごく一部の好事家の所業だとしても、である。

僕は学生時代からおかしいと思っていたのだが
どうして女子バレーはあんなに肌の露出の多い格好をしているのだろうか？
テニスもスカートでプレーするのだろうか？
男女とも同じパンツルックで良くないだろうか？
長袖長ズボンのスーツルックで動きやすい格好もあるだろう
しかし、どういうわけか女子スポーツは
その気が無くとも変な気にさせられるような格好をユニフォームにしているものもある。ビーチバレーなどはほぼほぼ裸じゃないか
彼女たちは裸は性的対象としての目線を拒否できるのだろうか
まぁ、極端なケースはこの際議論にすまい。
水掛け論になりそうだし痴漢の弁護に繋がってしまいかねないからだ

幸いながら僕はアスリートの姿を見て変な気持ちにさせられることは無いのだが
外野から見ても現況の矛盾には首を傾げるばかりである。
スポーツに集中する時の「相応しい格好」を選手に強要する事で
今度は自由を奪う事に繋がらない、とは言い切れないだろう。
例えば、サッカーやバスケットの標準的な女子ユニフォームに
矛盾的ないかがわしさは少ないように思うが
或いは競泳の水着も無駄が少なく余り「ハダカ」は感じない。

しかし、有名アスリートが被害を訴えた
バレーや、ビーチバレーや、陸上競技などは
本気で取り組んでいるとは到底思えない格好をしているのである
何故なら、男性と比べても比較にならない次元の
布の少ない格好なのである
布を多くした方が良くないか？
という議論は女性から出る事はない。自由にさせてもらいたい気持ちもあるだろう
しかし、露出したいという女子選手も現実には存在していて
「女性らしさ」をこの問題とは真逆の方向で追求している。

痴漢の問題にも通じるところがあって
犯罪や相手の嫌がる事を助長する事には賛成できないが
女性は女性らしさをアピールすることで
男性の興味を誘ってしまう事が不自然なのか？
と問うと
「求める時は来て欲しいが、求めない時は来て欲しくない」
という法や定義で判断できないような回答しか得られないのが
法で規制できない最大の理由になっているのである。

もう、法規制したところで
倫理規定というか努力目標というか
曖昧なもので男性全般の良心に委ねるしかなくなってしまうのではないだろうか
僕が言いたいのは
そんな生温い決着では犯罪的行為はどんどん地下化していくのだと
指摘したいという事である
禁止や厳罰化、監視に値するのは
個人的嗜好やその時の切り取りなのか
はたまたネットで拡散する事なのか
人としての情動は尊重されず、
被害を訴え出た人の主観というか感情に頼るで良いんだろうか
そういう事である

世間でもハラスメントに対する問題提起は盛んに行われていて
一番大切なことは
「嫌だ」と指摘される事はしない
周りが嫌悪を感じる事も避ける
自分がされて嫌なことはしない
等々だと思うが、それって何一つ具体的な事はないわけで
加害者となる本人が無意識に行っていて
尚且つ被害者は一切、加害者に指摘も拒否もしないで
責めを受けるという事態にまで発展しつつある。
これは社会的ヒステリーに近いと僕は感じてしまう
「嫌なので止めて欲しい」と直接申し入れるか
或いは第三者に
「嫌がっている人が居るのでやめてもらいたい」
と指摘してもらわないと改善しないことだってあるだろう？

女性アスリートへの性的視線問題を
是非とも女性の間でも積極的に議論してもらいたいし
どういう対処が正しいのか真剣に模索すべきだと
僕は強く思うのである。
何もかも男性に原因がある、みたいな記事の切り取りで
自分の被害を口々に報告し合うだけの問題提起は
何の改善にも繋がらないと
そう言いたいだけである。
■女性アスリートの性的画像問題、条例での対応には限界も…　今後の対応策は？
(弁護士ドットコム - 11月10日 17:31)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=149&from=diary&id=6301161