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2020年12月22日00:06

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土曜は……

 今日は、午後から映画2本。
 で、出掛けると……
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 ……アサガオが咲いてる、もう12月も半ばを過ぎたのに。しかも、日が高く昇らないので、昼過ぎてもしぼまない……どうなっているんだ、一体。

 さて。
 今日はブルク13で、「ワンダーウーマン1984」を観るのだ。
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 久々のハリウッドのブロックバスター。楽しみ。

 これは、DCコミックスを代表する女性ヒーロー・ワンダーウーマンを主役とするアクション映画の第二弾。
 主演は、ガル・ギャドット。監督は前作に引き続きパティ・ジェンキンスが務める。

 スミソニアン博物館で働く考古学者ダイアナは、半神半人の女戦士、アマゾン族の王女で、ワンダーウーマンというもう一つの顔があった。
 1984年、宝石学と生物学を専攻するバーバラと知り合ったダイアナは、彼女がFBIから分析を依頼された“望みをかなえる石”を手に、ある願い事をしてしまう。
 だが、その石を手に入れた実業家マックスは、その力を悪用して……

 この映画、いささかまとまりが悪い印象を受ける。
 中心となる“望みをかなえる石”と、それを手に入れたマックスの暴走は、これは露骨に、アメリカ・トランプ大統領の4年をカリカチュアライズしたもの――マックスのイメージなど正にトランプそのままだ。
 願望の充足が、その一方で分断と混乱を生む、と言うのは正に現実そのままなのだが、決着のつけ方が、「願いを取り消すこと」と言うのは安易に過ぎないだろうか?
 実際、クライマックスでは、ダイアナの呼びかけにより全ての人が願いを取り消して世界は平穏を取り戻すのだが……これはいささか虫のよい決着に思え、正直、白けてしまった。

 また、アクションシーンも、冒頭のショッピングセンターでの強盗犯確保のシーンは、痛快かつ、コミカルでなかなか見せるものの、その後がいまいち……
 前述した通り、クライマックスで決着つけるのも、アクションではなく、説得によるものなのだ。これはアクション映画としては残念な部分だろう。

 その一方で、ある理由により再会したスティーブとのロマンスは悪くない。特に、ジェット機で独立記念日の花火の中を飛行するシーンは、この映画最大の見せ場と言っていいのではないか。

 ガル・ギャドットは、相変わらず顔面も肉体も迫力があって押し出しが強く、存在感はピカイチ……久々のブロックバスター作品として、見応えはあるにはあったが、アクションとしても、現実社会の風刺としても納得出来ずで、まぁ、その辺りがマーベルとDCの差、と言ってしまえばそうなのかも知れないが……


 今日はもう1本、
 「私をくいとめて」

 これは、「勝手にふるえてろ」の大九明子監督が、再び綿矢りさの同題小説を映画化したもの。主演はのん。

 31歳のOL、黒田みつ子。親友は結婚、恋人はおらず、“おひとりさま”暮らしがすっかり板についた。彼女には脳内に相談役“A”がいる。迷った時、答えが欲しい時、もうひとりの自分“A”が正しい答えをくれるのだ。
 そんな暮らしがそのまま続くと思っていたある日、みつ子は、取引先の年下の営業マン、多田くんに恋してしまう。週末には、ひとり暮らしの多田くんの為に料理を作り、取りに来た多田くんを部屋には入れず、料理だけ渡す……そんな暮らしが1年余りも続いていたが、みつ子はさらに一歩、踏み出す勇気を持てないでいた……

 大九明子監督、女性だけに、女性の日常描写には長けているものの――前作、「甘いお酒でうがい」は酷かった。だが、これはなかなかいい。まぁ、それは原作の力か。特に、脳内相談役という設定がよく、心理描写を掛け合いに出来るのは面白い。
 物語としては、これなラブストリーではなく、他人との距離を見失った女性が、それを取り戻そうとする物語……まぁ、綿矢りさらしい話ではあるが、“おひとりさま”の増えた現代では、普遍性を持ち得るテーマであるかも知れない。

 ただ、話はあっちへ飛び、こっちへ飛び、とフラフラ――挙げ句にはイタリアにまで飛んで行ってしまう。
 そんな脈絡のない話に筋を通しているのは、主演ののんの存在感だ。映画は終始のんを追うし、彼女もよくそれに応えている。ひとり芝居に、毒舌を吐き散らす“A”とのやり取り。笑い、怒り、そして泣く……正に、みつ子が生きて、そこにいる、と言う存在感を示す確かな才能に引きつけられるし、彼女の美しさにあらためて感嘆する。特徴的な大きく、丸い瞳が印象的。これは、彼女の新しい代表作になるのではないだろうか。

 映画は133分ある。綿矢りさの話らしいと言えばそうなのだが、ふわふわとした掴みづらい話で、いささか冗長に感じるが、それでも、のんを観賞する為の映画と割り切れば、長くは思えないかも知れない。
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