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2020年11月23日00:17

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貴重な日本人トリオの演奏会・・・びわ湖ホール・室内楽への招待

ベートーヴェン のトリオをこれだけ聴けるのは、やはり生誕250年ならでは。

大津 滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール大ホール
<室内楽への招待> 葵トリオ(ピアノ三重奏)
葵トリオ
小川響子(ヴァイオリン) 伊東 裕(チェロ) 秋元孝介(ピアノ)
ベートーヴェン:
ピアノ三重奏曲 第4番 変ロ長調 op.11「街の歌」
ピアノ三重奏曲 第2番 ト長調 op.1-2
ピアノ三重奏曲 第7番 変ロ長調 op.97「大公」
(アンコール:ピアノ三重奏曲第1番から4楽章)

大ホールで室内楽、という一抹の不安を覚えながらの参加。でも、やや響きすぎの感あるも、しっかり室内楽の音像としてまとまってました。改めてびわ湖ホールの音響の素晴らしさを再認識。ここの大ホールと小ホールの音は本当に素晴らしいです。

実は、「街の歌」には間に合わず。残念。2番から聴いたのだが、この曲も大公も、きっちりと仕上がった、レパートリー感横溢する達者極まりない演奏。

このトリオ、とにかくピアノの秋元さんの存在感が突出している。その磐石の土台の上に、チェロが乗り、さらにヴァイオリンが乗っていくという風情。だから、すごく「纏まった」印象を受ける。郷古さんのトリオが見せる、フロント二人の強烈な龍虎のせめぎ合いにピアノが割って入るという、緊張感漲る光景とは対照的。

だから、すごく心地良さ、を感じることができる。特に、両曲の緩徐楽章でその美質が顕著。チェロの伊東さんのカンタービレは本当に伸びやかで美しい。そしてそれに呼応する小川さんの音もまた。

もちろん、早い楽章の小気味良さも十二分。2番の4楽章も、アンコールも、爽快なPrestoの疾走感で駆け抜けて、ベートーヴェンの魅力を堪能しました。

2週間のツアーの最終日とのこと。本当ならサントリー ホールで全曲演奏会が企画されていたはず。中止となったことは、勿体ないことでした。びわ湖でまたお目にかかる日の来ますように。
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