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2020年03月25日13:51

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タイムのカーボンフレームの行き先!

■タイムのカーボンフレームの行き先!

フランスのグループロシニョールに売却されたタイムスポーツ社は、フランスの製造拠点を2019年にスロバキアへ移転を完了して、すでにスロバキア生産のカーボンフレームが納入されている。まだ製造拠点を移動してから1年も経過していないのに、カーボンフレームの製造からの撤退の噂が聞こえて来ました。

スロバキアに製造拠点を移動して、規模を拡大して、タイムのカーボンフレームの製造能力は高まったのに、業績が良くないと言うのだ。つまり作っても売れていないと言うわけだ。フランスが製造拠点だった時は製造量に限りがあったので、納品の期日は予定より常に遅れ気味だったのだ。

納品の遅れが改善されると期待されていたし、タイムの輸入元もそうインフォメーションしていた。スロバキア生産のカーボンフレームが入荷した時も、生産拠点の移動も、技術移転もうまく行ったのだと思っていた。ところが、投資したものの採算が悪化して、フレーム製造からの撤退が噂になった。海外メディアでも取り上げられていると言う。

カーボンフレーム製造から撤退してペダルに注力すると言う噂になっていた。と言うわけで調べ始めてみると、高価なモデルしかラインナップがないカーボンフレームが売れていないのは事実らしい。量販が期待できる中価格帯も低価格帯も存在しないのだ。

だけど、サイクルビジネスにすでに参入しているのだから、そんな状況なのは買収前からわかっていたことで、予測できなかったわけがないはずだが。グループロシニョールの傘下のフェルトは、40億円という売り上げをキープして採算ラインに乗って順調と言う。

グループロシニョールの企業規模そのものが小さいし、本業だったスキー用品の市場規模そのものが縮小傾向にあり、スキースノーボード人口は世界的に全盛期の60%規模になっていると言うリサーチがある。それを受けての他業種への投資が行われている。その1つがタイムスポーツ社の買収だったわけだ。

タイムの業績回復の見通しがつかないとなると、投資家としてのグループロシニョールはどういう動きをするかといえば、ブランド価値があるうちに売却すると言う方法を採用する可能性がある。資金力のある中国のファンドは、近年、ブランドの買取に動いている。

タイムは自転車業界では高級ブランドのイメージをキープしている。せっかく構築したスロバキアの生産ラインだが、転売先を探していると言う。売却話とともに、人件費削減も含めてさらなるアジアへの生産拠点の移転話も出ている。

と言うわけで不確定要素だらけだが、タイムのカーボンフレームの行方は不透明なままだ。生産が続けられるといいけど、アナリストによれば売却額は14億円程度という評価が出ているようだ。折り合える金額を提示する受け入れ先が見つかれば、グループロシニョールの企業規模からすれば、さっさと売却しそうだ。

今、お金を握っているとすれば中国のファンドだ。彼らは世界で通用するブランドを買い漁っている。名の知れたブランドを看板として手に入れて、人件費の安いアジア地域に生産拠点を持っているので、グローバルな商業活動へつなげて一儲けしようと言う戦略なのだ。

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