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2020年03月01日00:50

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秀作と駄作

写真は順に
*パレスチナ演劇上演シリーズ(2本立て)
「帽子と預言者」(作:カッサーン・カナファーニー)
「鳥が鳴き止む時−占領下のラマッラ−」(作:ラジャ・シェハデ)チラシ表
*同上 チラシ裏
*TENSHO座「サラリーマンナイトフィーバー」チラシ

パレスチナ演劇上演シリーズは下北沢「劇」小劇場で観劇。
クォリティの高い演劇を堪能できた。良き日だ。
第一次世界大戦後、列強諸国の駆け引きの末にパレスチナ人に断りもなく誕生したイスラエル国家建設の過程であるとか、ユダヤ人にとってのホロコーストであるとか、今なお続くイスラエル軍のパレスチナ侵攻とか、世の中にはイスラエルとパレスチナを巡る不条理な出来事がたくさんある。
そんな不条理な環境下で描かれた2つの作品。
帽子と預言者は地球外生命と思われる「モノ」の生命を奪ったかどで裁かれる貧しきパレスチナ人の男の物語。
鳥が鳴き止む時−占領下のラマッラ−は、2002年に一般市民であるシェハデが体験したイスラエル軍侵攻時の日記から。
シェハデ役を田代隆秀さんが好演。
日本人から遠い国での非日常を、一人芝居にして軽やか、外連味なく自然な語り口調で、しかも飽きさせない。
2作品に共通して感じたのは、緊張感と集中力、そして説得力、それらを生み出すのは紛れもなく卓越した演出力(生田みゆき)と俳優人の確かな技量だ。
装置も印象的かつ効果的だった…が…
舞台監督さん、大変だろうなぁと思っていたら、なんと知人のとらちゃん(小島とら)だった!お疲れ様です!

「サラリーマンナイトフィーバー」の作・演出は錦織一清(ジャニーズ)氏。
どんなものかと一興だったが、見事な駄作。
松村沙瑛子ちゃんがご出演だったので、一応行かねばと馳せ参じたわけだが…。
中々にしんどい観劇体験であった。
タイトルがピンと来ない。
ギャグがことごとく昭和で、あ、これってもしかしたら錦織さんのお客様の年齢層を当て込んでの「あえて」の昭和ギャグなのかな?
まぁ、その…私にはドンピシャだったわけだけれども(笑)
町人風のヅラ被ったサラリーマンとか出てくるし、なんか支離滅裂だ。
ザ・悪乗り。
女子高生とサラリーマンの接点も適当だし、小劇場で無駄に大声響かせて、耳が疲れて困った。
観劇仲間3人で申し合わせて観に出かけたが、各人、お席でまどろませてもらったよう。
主宰の渋谷天笑さんは三代目さんだったが、ご婦人方に人気であった。
私が知っていたのは二代目さんまで。
とにかく、もう観に行かないだろう。

人生大事にしたいから、本当に良いものだけを観たい。
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