北狄（１）

ひさびさに歴史シリーズをやるぜー！ぶっちゃけ新型肺炎のネタはハッキリ言ってもう飽
きた。コロナだかカローラだか知らねーけど、それでどんだけ人が死のうがどうだってい
いじゃん。人間は生まれてきた以上必ずいつかは死ぬんだって。あんまり気にすんなよ

というわけで歴史ものだけど、やっぱり中国です（笑）。ただし視点をですね、中国本体
じゃなくその周辺、特に中国の歴史において極めて重要な役割を持つ「北方騎馬民族」に
おいて書いてみたいと思ったりなんかしてみたりしてね

いわゆる中華思想によると、中国つまり中華こそが世界で唯一の文明であり周辺は野蛮な
連中ということになるんだな。東夷・南蛮・西戎・北狄などという蔑称で呼んで周囲の民
族を蔑んでいた。というか今でも蔑んでいるし弾圧しているし虐殺している

このうちの北狄について取り上げようというわけです、ハイ。この北方騎馬民族こそ中国
の各王朝にとっての最大の敵であり続けた。人類最大の建造物と言われる万里の長城は、
この北方騎馬民族の侵入を防ぐために作られたもの。有名な話だわねえ

中国では北方騎馬民族を「胡」と呼んでおりました。胡というのはあごひげが長い人を意
味する言葉で、騎馬民族があごひげを伸ばしていたことから来ているそうな。民族系統か
らいうと「胡」は、モンゴル系、ツングース系、テュルク系、エベンキ系などからなる

満州民族はツングース系、朝鮮民族はエベンキ系、ウイグル人はテュルク系、モンゴル人
は当然モンゴル系ということになるね。中国最初の統一帝国王朝は始皇帝によって成立し
た秦。この時代から早速「胡」が歴史に登場する。最初に登場するのは「匈奴」だ