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2019年12月15日00:20

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次男の後を追う長兄と三男

フォトフォト
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6011・6012Fの4連新造車が立て続けにデビューして以来、目立った動きを見せていなかった山電ですが、暮れも押し迫る12月に入り、ついに置き換え対象と目されていた二人の老兵に、ラストラン副標が取り付けられました。3050系の長兄3050Fと、三男3054Fです。両者とも、12月16日の運用をもって引退となるようです。(最終日は朝だけ動いて、さっさと東二見に取り込まれるパターンと推測)

山電初の冷房新造車となった3050Fの副標は、いつものラストランとは違うデザインが採用されています。こういう芸の細かさからは、山電スタッフの車両に対するリスペクトがうかがえますね。

3050Fは47歳、3054Fは46歳と半世紀に届かず引退となりますが、半世紀戦士がゴロゴロいてる関西圏の大手私鉄がおかしいだけであって、両者とも大往生と言うにふさわしい年齢と言えるでしょう。

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山電初の冷房車形式、その長兄として長らく山電の「顔」として君臨した3050F。車体更新を受け、まだまだ働く気満々な先輩形式(3000系)がいる中、未更新の「素の」姿のまま山電の鉄路を去ることとなります。

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3050Fとともに、山電の屋台骨を支えてきた三男3054F。次男3052Fが旅立って以降、未更新の両者にとっては常に引退の二文字が付きまとう晩期でした。

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長年山電を支えた誇りと使命を果たし切った満足感漂う表情を浮かべながら、最後の旅路へ出発しようとしている長兄の背中を、どこか寂しげに見つめる弟(3072F)の図。

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3054F「兄貴、そろそろ…いこうか。52兄貴のところへ。」
3050F「…だな。あっちに着いたら、あいつ(3052F)と3人で昔話に花咲かそうや。」

データイムダイヤで12カ所(地下区間除く)存在する普通同士の離合ポイント。しかしながら、駅でピッタリ並ぶポイントは殆どありません。その中でも一番並ぶ可能性の高い山陽垂水で、この去りゆく者同士が並ぶダイヤを引き当てることができたのは、この上ない幸運でした。これでもう、思い残すことはありません。あとはこの二人の功労者が、最後まで無事走り切ってくれることを祈るだけです。

 (と言いつつも、15日の朝もうひと粘りしちゃうかも…?w)
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