mixiユーザー(id:3045000)

2020年01月04日13:36

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西ドイツ元首相、シュミット氏の警告

明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

3日は誕生日なので、マイミクの方々から
メッセージをいただきました。
ありがとうございました。

年末は、部屋の大掃除をするのだが
本棚や机の掃除をしながら、
長い間、読んでいない本を見つけては
その本のページを開いて読むことになる。
掃除が中断してしまうのだが
これが結構、楽しみだったりするのだ。

掃除中に読んだ本は
中野孝次「日本の美徳」(1992年}で
有名な「清貧の思想」と同じ年の著作である。

その前書きで、
ドイツの「一つの宣言」という本から、
ドイツの元首相、ヘルムート・シュミット首相の
コメントが引用されているのだが、これを読んで
いろいろ考えさせられた。

「無限の経済成長の時代は終わった。集団エゴイズムの、
一国経済主義の時代は終わった。
ドイツ再統一、また
それ以上に尖鋭化した地球規模の資源分配闘争が
それを必然とする。
今や過去の美徳、すなわち
磁性と倹約、諦念と連帯を考慮することなしには、
ドイツ人自身もその隣人も危機に陥ることになろう」

残念なのは、今のドイツのみならず、世界中が
シュミット氏の宣言とは真逆の方向を
突っ走っていることである。

欧米の新自由主義、グローバリズム路線。
その結果としての格差の拡大、銀行の事実上の破綻。
ドイツ銀行やイギリスのバークレイズなどは
破綻するとかしないとか、いろいろ言われているが
事実上は、すでに破綻しているのではないだろうか?

日本も同様だ。
要するに、新自由主義、グローバリズムでは
社会は決して良くならないのである。

シュミット氏の宣言など、もはやドイツ人さえ
忘れられたものかもしれないが
世界中が「無限の経済成長の時代は終わった」
ことを認識し、
「磁性と倹約、諦念と連帯を考慮」した
社会の構築へ向かうことを願ってやまない。

大晦日は「魔笛」を聴き
2日は「フィガロ」、3日は「コシファントゥッテ」
を聴いた。
そして今日は「ドンジョヴァンニ」を聴いている。

今年が良い年になることを願いながら・・・。

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