スウェーデンを代表する児童文学作家で、 日本でも長くつ下のピッピがよく知られているアストリッド・リンドグレーンの伝記映画、というより、人気作家になる前のエピソード、苦労譚といった感じで、スウェーデンの映画だけに終始“寒さ”が伝わってくる内容だが、決して話そのものは寒くなく、一人の女性の健気な生き様が描かれている。
ただ、ストーリーそのものは実話ということもあるかもしれないが、自分の信念を貫く女性の描き方としては、どちらかと言えばありきたりで他の創作ドラマでもあったような気がして、特に目新しさは感じられない。
伝記映画なら、この後いかにして世界的にも有名な児童文学作家となったのか、また、子どもの権利、動物の権利の擁護のための活動も行っていたこと、なども描いたほうが内容的にも充実していたかもしれない。
宮崎駿が長くつ下のピッピをアニメ化しようと考えていたのを、断られてしまったそうだが、そんなエピソードは、まあ関係ないかな?
★60点
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