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2019年10月26日19:45

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放蕩息子 ジャミレ@東京芸術劇場

佐藤正浩さん指揮によるコンサートオペラシリーズはダブルビルで、ドビュッシーと
ビゼーの一幕物を二本立て(但しドビュッシーは正確にはカンタータです)
いずれも極めて珍しい作品です(当然ワタシは初聴であります)
ワタシがぴあで前売り券を購入したのは比較的最近なのですが、残券たっぷりあります
状態で、本日もワタシの周囲には誰もいませんでした(嫌われているのかの如く)

放蕩息子の方はローマ大賞受賞曲であるということだけは知っておりまして、つまり
若書きも若書き、作曲者22歳の時の作品ですから、まだ語法も確立されされていない
後に和声法をことごとく無視したドビュッシーらしからぬ正統的作風で、聴いていて
気恥ずかしくなるくらい

冒頭は小組曲の小舟にてに似たフルートの扱いですが、この組曲はアンリ・ビュッセルの
編曲になる物なので、もしかしたら放蕩息子のオーケストレーションに似せて編曲したの
かもしれませんね(ワタシの勝手な推測です)

それでもブラームスには褒められたのだそうで、駄作というわけではありませんが、かと
いって繰り返し上演されるほどの物とも思えませんでした
なお、タイトルの放蕩は新訳聖書ルカ伝の放蕩息子の譬えとは直接関係が無く、その場合
でもフランス語のProdigueとは浪費・乱費のことで、この作品でも単に両親の元を去って放浪
していたということですから、タンホイザーのようにHなことに耽っていたわけではありません

演奏はオケ・合唱・ソリスト、これをまとめる佐藤さんの指揮も大変結構なものでした

休憩時間中にドリンク・バーに行って見ると、アンディーパパさん始め、ワグネリアンが数名
ワタシはドリンクも注文せずにその場にいることが後ろめたかったので、挨拶だけして
席に戻りました
東条さんのお姿もお見かけしましたが、心なしかつまらなそうな顔をしておられて、
しかしこれもワタシの勝手な推測ですから、コンサート日記のアップを待ちましょう

休憩後のビゼーは、カルメンや真珠採り、美しいパースの娘と比べると演奏されること
稀で、初演後66年間再演されなかったそうです
これまた異国情緒に富むことビゼーらしく、美しい音楽は決して駄作ではないのですが
さりとて傑作かというと美しい退屈といった風情で、何度か睡魔に襲われました
なので正しく評価できたとは言い難いので、コメントは差し控えます

この曲もR.シュトラウスには賛辞を受け、マーラーもヴィーン国立歌劇場で22回も上演
したとの事ですから、初演のとき(10回で打ち切り)以上に受け入れられたのでしょう

二本とも演奏会形式ということで音楽だけで勝負ですから、初めて接する作品ということも
あり、ワタシにはちょっと厳しいものがありました
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