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2019年09月07日21:21

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ロケットマン

英国の超有名なミュージシャン、エルトン・ジョンの半生を描いたミュージカル映画作品。

フレディ・マーキュリーの次はエルトン・ジョン!、これは大ヒットするな!

…と、思っていたらそうでもない…。

’80年代に大活躍していたのをリアルタイムで知っていたので、観客の食いつきがあまりよろしくないのが意外です。

もしかして、みんなはエルトン・ジョンが嫌いなの?

ライブを卒業して久しいので、若い人が知らないのも無理はないか…。

Queenも出演した「ライブエイド」にも出演している、世界的に有名な人なんですよ?
YouTubeを検索すれば、当時の映像が見られます。

大ヒット曲「Your song」は、彼の名前を知らなくても、誰もが一度は聞いた事があるはず。

あの切ないメロディと歌詞は、今聴いても心に染みる…。


この作品は表向きはミュージカル仕立てのエンターテイメント作品ですが、エルトン・ジョン自身がプロデューサーになって監修しているので、彼自身が内面を告白した「自叙伝」と言えます。

有名なヒット曲や、華やかなミュージカルシーンが目を惹きますが、根底にあるのは家族に愛されず、誰も信用できなくなって、破滅へ向かうエルトン・ジョンの心の中の葛藤。重いですね。

作品は、彼の抱えた葛藤が、いかにして解放されて行くか?を中心に、クライマックスへ向けて進んで行きます。


フレディ・マーキュリーを主人公にした「ボヘミアンラプソディー」は、移民の子で同性愛者でもある主人公が、幾多の困難に会いながらも、やがて成功を収める「サクセスストーリー」が強調されていました。

クライマックスの「ライブエイド」での演奏シーンは、彼とバンドが「成功を手に入れた瞬間」を、観客が同時に見ているようなカタルシスを味わえました。

それに対して、この作品はエルトン・ジョンが自身の内面を見つめて、淡々と正直に描いた「私小説」のようなつくり。

「ボヘミアン…」のクライマックスの高揚感を期待していた観客は、「期待していたのと何か違う…。」と、当てが外れてしまったのではないのでしょうか。

最近では、「ボヘミアン…」や、オスカーを受賞した「ムーンライト」など、LGBTQを扱っている話題作がありました。

エルトンは、自身がゲイだとカミングアウトしています。

両親は子供を愛してる、それが当たり前だと思っている人にも、是非見て欲しい。

そういう問題を扱っているという視点から見てみると、この作品は「社会派」と言えます。


エルトンが、ピアノの鍵盤を指でつたなく弾きながら「Your song」を歌うシーンは、思わず画面に見入って聴いてました。

「Saturday night’s Allight」の古典的な演出は愉快!
これぞミュージカルw

作中で、エルトンのPV「I’m still standing」の映像が再現されていて、思わず笑ったw

狸が高校生だった’80年代には、ミュージック・ビデオを日夜延々と放映するMTVが流行ってました。

放課後に通っていたマクドナルドで、スティングの「English man in New York」や、フィル・コリンズの「against all odds」などとともに、エルトンのPVもよく見てましたwめっちゃ良くできてる!w


エルトンが初舞台を踏むシーン、ブルースの進行から曲が始まる展開は、思わず鳥肌が立った!

面白かったw


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