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2019年04月06日20:57

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英国ロイヤル・オペラ・ハウス LV 椿姫@TOHOシネマズららぽーと横浜

今年3本目の椿姫なんですけど、前の日記に書いた通りこのROHではパパ・ジェルモンを
ドミンゴが演じるということで、それは観なきゃ(聴かなきゃ)いかんでしょ
といっても上映期間中に帰省のスケジュールが入ってるもんで、なかなか難しいかな
と思っておりました
それが、ワグネルファミリー・スプリングコンサートの開催日を土曜日とばっかり思っていた
ところ、最新号のワグネリアン誌でそれは勘違いで、7日の日曜ということが判明しましたので
晴れて本日行って参りました

先ずは本日が鵜山君演出のこまつ座公演「化粧二題」の前売り販売開始日ということで
横浜駅東口のぴあに行きました
11時前に行ったのですが、他にも本日発売の公演があったので、既に行列ができていました
15分ほど順番待ちをしたら、目指すこまつ座横浜公演は残席1枚のみ、選択の余地も無く
それに決めました(最後列で通路から2番目)

思ったより早めにゲットできたので、そごうデパートに行って帰省の土産品(配送依頼)を
何点か選びました(実家には妹一人なので、あんまり多くは買いません)

すべて済ませて鴨居に移動、ららぽーと横浜3階のTOHOシネマズへ
土曜日で人気演目ということですから、いつもよりは入りはいいんですけど、この花見日和に
鴨居までオペラを観に来る伊達酔狂は少なく、観客は20人くらいかな

お目当てはドミンゴだったのですが、その他のキャスト・スタッフについて若干触れますと
演出はリチャード・エア、プルミエは25年前で、オペラ初演出だったみたいです
それを引き込んだのが当時ROH音楽監督だったサー・ゲオルク・ショルティ、マエストロも
また椿姫は初演目だったとは意外でした

リチャード・エアは演劇畑の人で、だからといってレジー・テアター系の「なんじゃこりゃ」
ではなく、あくまでもドラマ性重視の正統的なものでした(だからこそ25年続いた)
演技指導も細やかで、棒立ちオペラではありません、それはまたヴェルディの音楽に
ぴたりと合っていました

ヒロインを歌ったエルモネラ・ヤホ(ウェブサイトではヤオとなっていますけど、案内役の
バートン=ヒル女史はヤホと発音していました)はアルバニア出身で、先日のピルグと同郷
ですが、2010年のROH来日公演の椿姫では二人仲良く共演したらしいです

で、ヤホは先日のスペードの女王のときに次回作紹介ということでインタヴュイーとして
登場したのですが、バートン=ヒル女史に負けないハイテンションで、本日も演出に素直に
従って涙まで見せる大変な熱演(細やかな演技という意味で)でした

東条さんは第一幕からメイクのせいか病的に見えるとお書きになっていますが、さすがに
それはなく、しかしそもそもの顔立ちが中嶋朋子ちゃんが奈良岡朋子さんになる過程の
ようなやつれた感じの細面なのですね
それが最終幕になると、これはメイクで鬼気迫る死相が現れ、フィフィか栗原類かという
容姿になります
単なるお涙頂戴の新派悲劇ではなくなりましたね

アルフレードを演じたチャールズ・カストロノヴォは数年前に「椿姫ができるまで」というドキュ
メンタリーでアルフレードを演じていますが、このときはナタリー・ドゥセのヴィオレッタの
印象が強く、全然記憶にありませんでした(そもそも所詮はアルフレードですから)
でも特に今回悪いとは思いませんでした(そもそも所詮はアルフレードですから)

というわけで、カーテンコールのドミンゴへの大歓声は1オクターヴ違います、ほとんど
叫び声のように聞こえました
「78歳とはとても思えない」などという感想すら意味がない、何歳なのかわからないという
のが正しいでしょう、この年齢の割にはというレヴェルを超えています
いや、大変なものでした

鶴見川沿いの土手堤には桜が満開でした(もうツバキのシーズンではないです)
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