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2018年09月23日12:27

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映画日誌「判決、ふたつの希望」

 街中の工事で工事業者と地元の住民とのトラブルと言うのはよくあるもの。
 どこの国でも、どのような民族でも普通にありがちな些細な出来事が発端となり、次第に個人の宗教観、身上、さらには忌まわしい過去などが明らかとなり、遂にはパレスチナ難民の問題、イスラエルとの関係も絡むようになって、政府レベルでの問題にまで進展してしまう展開で、最初から最後まで観る者を惹きつけさせる。
 レバノンの映画というものは滅多に観る機会が無いこともあり、映画を通してレバノンの国情を改めて勉強することになるが、決して一つの国の事情を知らせるだけでなく、人間ドラマとしても出演する俳優たちの見事な演技が見もので、やはり映画というものは社会的アピール性とともに、ドラマとしての魅力も伴うことで感動を生みだすもの、ということを知らされる。
 レバノンという国の特殊性を勉強するという点では、こうした映画はやはり日本の若者に是非見てもらいたい気がするが、個人的にも久しぶりに中身の濃い作品に巡り合えた気がする。
★80点

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