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2018年07月30日08:07

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省察「父の晩酌」

「酔っ払うまで飲んだらあかんわな」

昔、居間でテレビを観ながら寝てしまう父を見て、母が云っていた言葉である。

仕事から帰ってきて晩酌をすると、父はよく居間で眠っていたのだ。

当時の自分は、そんな父の姿があまり好きでなかった。

だが、今では当時の父の気持ちがよく解る。

仕事で心身共に疲れ果てて帰宅した父にとって、家族に囲まれてお酒を飲んで酔って寝てしまうことが、どれだけの癒しになっていたか。

家族の安心感、お酒によるリラックス、それらが父を支えていたに違いない。

父がよく云っていた。

どんなお店で食べるよりも、母の料理が一番美味しいと。

この夏は、仕事の事情で帰省出来なくなってしまった。

父との晩酌がお預けになり、寂しくなった次第である。
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