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2018年06月22日11:20

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トランプの反移民政策を批判して

今朝NYタイムズ紙が「移民に対する憎しみの中傷誹謗」と題する論説をツイートしていましたので、一部を要訳してみました。
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トランプ大統領下のアメリカの道義心の急速な低下には目を覆うものがある。
生命、自由、幸福を追求する権利の国アメリカが僅か数か月で幼い子どもたちを親から引き離し、檻に放り込むような国になってしまった。

この野蛮な行為について最も嘆かわしいのは、この愚かな措置が何ら問題の解決に役立っていないということだ。ドイツの難民流入を念頭にトランプが強調する殺人者や強姦犯が雪崩を打って流れ込むような事態は起こっていない。ただの悪質なファンタジーなのだ。
思い起こされるのは歴史に残る反ユダヤ人運動だ。偏見に満ちた無数の噂や伝承などがあのジェノサイドをもたらした。

低レベル教育の移民たちが母国人の労働賃金を引き下げているという議論は経済専門家の間でつぶさに議論されてきた。多少の異議はあるものの多数の専門家はその事実はないと否定している。尤も、この議論はトランプの政策とは無関係だが。
もっと驚くべきは、合法・非合法移民全体の有罪宣告を受けた犯罪者の比率が、アメリカ生まれの有罪犯罪者よりも遥かに低いという現実である。
ということは、トランプ政権はありもしない治安危機を理由に人間の尊厳を無視して、移民の家族や子どもたちを迫害していることになる。

移民たちにたいするこの理由なき恐怖や憎悪はどこからくるのか?移民反対運動が最も激しいのはウエスト・ヴァージニアだが不思議な事にそこには殆ど移民は暮らしていない。
だが、移民たちに対する悪意に満ちた憎悪は単なる田舎者の勘違いではない。

トランプ自身がニューヨークの金持ちだ。反移民運動団体に資金援助しているのも右翼系の富裕層が運営する団体だ。
何故裕福な成功者たちが移民を嫌うのか?有名なテレビ解説者のLou Dobbsがいい例だ。
彼は過激な反移民論者で熱烈なトランプ支持者だ。

反ユダヤ思想の根拠となった事をユダヤ人たちは一つもやっていなかったのだ。それは常にぞっとするような神話もどきの作りごとであり、でっち上げられたデマで組織的に拡散れユダヤ人に対する一般市民の憎悪を煽り続けたのだ。20世紀前半には変質狂的な文学(“The Protocol of the Learned Elders of Zion”)が広く民衆に伝播された。多分ソ連の秘密警察がでっち上げたのだろうが「ユダヤ人の世界征服の野望」がテーマだったのを思い出す。
歴史は繰り返す。悲劇で始まり次にもっと酷い悲劇がやってくる。


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