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2018年06月08日16:59

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今週のカナダでの7ヵ国サミットの行くへは?

何故か日本のマスコミは余り報道していませんが、今週金・土にカナダのケベック州ラ・マルベイで恒例の「先進7か国首脳会議(サミット)」が行われます。
通常このサミットは世界の豊かな民主主義国家のリーダーたちにとって安全で居心地の良い集まりの筈ですが、今回は様子が違うとワシントン・ポスト紙がニュースレターで伝えてきました。一部要訳してみます。
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今までと違い、今回のケベック・サミットはトランプの保護主義的政策に対する各国の怒りが会議を支配しそうです。
「安全保障」上を理由にトランプが新たに課した鉄鋼とアルミに対する高関税が、NAFTAやEUなどのアメリカの友好国たちの怒りをかい、先週の7か国財務相・中央銀行総裁会議でアメリカが他の6カ国の避難を一身に浴びるという異例の事態になったのは記憶に新しいです。

今や友好国の怒りは貿易問題に限りません。イラン核合意や気候変動阻止のパリ協定からの離脱などのトランプの政策に対する根深い不信と意見の対立があります。サミットの共同コミュニケにアメリカが署名しなという異例の事態も予測できる状態です。
このサミットは、今後の一年間の世界の進む方向を主要国首脳たちが協議して決める重要な会議でもありますが、そのサミットがアメリカの一方的な単独主義に他の6カ国が立ち上がって異を唱える場になりそうなのです。

今週木曜日にカナダのドルドー首相がフランスのマクロン大統領と肩を並べて共同記者会見を開いた時点で、既に戦いの火ぶたは切られた感じです。
この二人は揃ってトランプ政権を正常な道筋に引き戻すため、ここまで並々ならぬエネルギーをつぎ込んできました。しかしながらトルドー首相のFTA交渉もマクロン大統領のパリ協定やイラン問題でのトランプへの説得もいずれも失敗に終わっています。

トルドー首相はトランプの関税引き上げに対して「われわれはあくまでも自分たちの産業と労働者たちを守る。アメリカの受け入れがたい一方的な行動はやがて彼ら自身の国民を傷めつけることになるだろう。トランプ大統領のお蔭でアメリカの労働者たちは危機に陥る。」と厳しいです。
一方マクロン大統領は「貿易戦争は誰の得にもならない。先ずアメリカの労働者を傷めつけ、原材料のコスト高から自国の産業の競争力の低下を招くだけだ。
アメリカは単独主義から抜け出さねば、かれら自身の歴史と価値観に背くことになる」と強く警告しています。

トランプ大統領自身が、来週に迫った北朝鮮との首脳会談の足を引っ張りると称してサミットに出たがらないのではないかという憶測まで飛び交っています。
トランプはトルドーやマクロンなどからお説教を食らうのを酷く嫌うのです。
メルケル首相もメイ首相も今や同じように煙たい存在です。

ホワイトハウスは雰囲気を少しでも和らげようと試みています。
「大統領はサミットに行くことを望んでいる。難しい問題にも対処できるし、世界の舞台で立派にリーダーの役割を演ずることができることを証明するだろう。大統領は外交で大きな成果を収めている。だからサミットで何か躓くような問題があるとは思えない」とは全米商工会議所のLarry Kudlow氏の言葉です。

しかし、多くの専門家の考えは違っています。今回のトランプ大統領の関税措置でわれわれは新らたな領域に足を踏み込んで、世界との関係に長期の深刻な亀裂をもたらすだろうと警告を発しているのです。

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