詩の世の野や森は
常春の秘密の花園
色とりどりに咲く花の
綺麗なこと見事なこと
花の顔柔らかな唇に
優しい香り
可愛い姿に
思わず顔が近付く
触れることは
叶わない
声も聞こえず
顔も見えず
芳しい香も届かない
詩の森の乙女達は
詩を恋人として
愛を歌い恋を囁き
僕の生身の心に届き
貫き通す事がある
解ってはいても
憐れにも
現世の煩悩は
身を焼くように
加熱して
発火しそう
かりそめの意識の向こうの
詩の世のことと思い定め
せめて
素敵な店を見つけたら
貴女との食事をと
うたかたの夢を想う
お酒も飲んで心を寛げ
静かにJazzの流れに
漂って見つめたり
見つめ合ったり
手を握ってみたり
耳元で囁いたり
軽く戯れてみたり
間接キス
夢の中だけでも
そんなはしたない事も
貴女にして欲しい
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