浮かぶ思いアルテリーベ懐かしい思い出という意味をこめた名前だそうだ好きな人と一度行ってみたいと思っていたレストランでも叶わなかった恋静かに膨らんで風船になる前に風に揺られて消えただからシャボン玉日の光を受けて七色に輝いて見せたのにどんな風だ
どうしたの頤をそっと指で持ち上げて顔を覗くと目に薄っすら光るものがあった思わずそっとくちびるでなぞるそのままじっと理由は聞かずに静かに抱きしめていると頬が緩んで僕を見つめてる腕の力を増して強く抱きしめると君の頭が肩にゆっくり倒れたもっと強く
この空と海を君にあげる僕の愛を添えてと言ってみたところできっと幸せにするとは言えないそれでも君に聞いてしまうそっと教えて今は幸せかいそれならいい僕もそうだ会えない時間が恋心を洗って少し新鮮になった気持ちに心がまた少し軋む甘い思いと辛い気持ち
仮初めの姿をまとい自分とも全く別の化身ともつかぬ姿で得た不思議な自由囚われるものや衒いを外した気儘さで自分を離れて思いのままに楽しむ恋を見つめて彷徨うこの世界さまざまな宝石のような生き生きとした人々の中に泳ぎ出してみたさまざまな宝石はさらに
闇に妖しげなときめきを感じ魅せられた夜知らない世界に舟出した青い月に焦がれ青い光に弄び戯れ白い雲となりて共に深みを求め歓びと楽しみに囚われくびきを解かれて彷徨い違って見える愛の形に深みに引き寄せられた極めた悦びの虜となって溶け出す心も白く濁
真夜中いつもの桜並木すれ違う車もなく暗い道は空気が濃密で夜のしじまにひたり夢の中の様に感じる頭は冴えて夜と自分を眺め車を滑らせてゆく夜は静寂に沈んで空気も重く動かない水槽の中のような景色が音もなくゆったりと過ぎてゆく夜がそろりと流れ込んでゆ
時の川を流れ行く日々は過ぎ去る時に少し輝きを増し楽しい事柄を大粒の綺麗な石にして心に残してくれる辛い事柄を静かに透明な泡にして心を洗ってくれる人が日々を暮らす時苦しみや悲しみ喜びや楽しみが心に流れ込み震えや戸惑い誇りや自信が心で交差する心に
世の中には不思議な魚がいて頭が透けて中の目だのなんだのが見えている。ところが何が不思議なのか人や魚などの物質を作る原子を見ると向こうが見え無いのが不思議なくらいスカスカでそれどころかほとんど何もない有様例えば水素原子の核の中の陽子を1メート
貴女にお似合いのお洋服も場の雰囲気にぴったりのとても趣味の良いもの上品な振る舞いも滑らかで明るい笑顔が一段と映えて美しくとても素敵だもう一人の貴女も良く知りたいお似合いのお洋服とゆとりのある振る舞いを脱いだもう一人の貴女柔らかな肌の触れ心地
微かに揺らぎ始めた揺蕩いながら伸びたり縮んだりを繰り返し少しずつ回り出した回転を次第に早め僕の意識も朦朧とするそれから暫くの間時の海にぼんやりと漂っていたやがて僕の体がゆっくりと海の底の方へ沈み出した生まれる前の世界ってこんな感じなのか意識
海を背に駅から坂道をゆっくりと歩いて行く背中に注ぐ冬の日差しはポカポカと心地よくあなたに会えるうれしさをいっそう高めてくれる坂道を暫く歩いて左に曲がり少しして右手の道に入る竹が両側から覆うように傾いてまるで竹のトンネルのようなこの道が僕はと
安らかに眠るぼくの白雪姫封印を解くにはくちづけが要りそうなくらい深く安らかに眠っているように見えるただ微かにまつ毛が揺れてそうじゃ無いことが分かる夢のような一夜から逢瀬を重ね互いの体や癖が分かるようになった重ねた日々は甘く心と心も響き合うよ
時の川を流れ行く日々は過ぎ去る時に少し輝きを増し楽しい事柄を大粒の綺麗な石にして心に残してくれる辛い事柄を静かに透明な泡にして心を洗ってくれる人が日々を暮らす時苦しみや悲しみ喜びや楽しみが心に流れ込み震えや戸惑い誇りや自信が心で交差する心に
人の世は苦界タナトスは安らぎをもたらしエロスは悦びと苦しみをもたらすこの世の苦しみから逃れんと決別を渇望する人達にはタナトスのもたらす死は安らぎとなるそれでもタナトスの空恐ろしい姿かたちに恐怖して近づく事もかなわなずエロスのもたらした生にし
白い薔薇は落ち着いて静かにそっと佇み思わず抱きしめたくなる愛しい慎みの花控えめに手を差し伸べてはそっと手を繋ぎたがる寂しがりや思いのたけを忍ばせる静かな想いを思っては微かにそっと赤くなる思いが時に積み重なって色濃く強くなって行く稀に強い思い
薔薇色の花薄紅色の薔薇は可憐どことなく初々しく淑やかにうっすらと香る明るい日を浴びて薄紅色は優しげに微笑みかけているよう安らぎと寛ぎを漂よわせて柔らかな優しさで周りを包み込む恋に恋することがありそうとは知らず引き寄せられて空回してしまうこと