夏来りなば浴衣に海風春来りなば心揺れておさまらず秋来りなば甘く鋭い恋しさ冬来りなば温かく身の締まる冷気春来りなば陽炎の思いでと春一番秋来りなば紅葉の紅と銀杏の錦冬来りなば炬燵と鍋と熱燗夏来りなば汗と日陰と弾ける水着
植物の光合成の遺伝子情報がクラゲに移り光を感じることを可能にしてやがて目になった太古の動物は目がなく他の動物の捕食もなく強い動物に食われる心配が無い中で安全に暮らしゆるやかに進化した目を得た動物は餌の中でも栄養豊富な他の動物を捕食する事が可
幸せを感じることがある幸せを考えることがある贅沢な時間も至福なれど幸せは夜風に乗った季節の端悲しみや寂しさ愛おしさに切なさときめきの全てが生きる力住みにくさ暮らしにくさ邪悪や冷酷非情も自然の理淡々と非情な自然の摂理は獲物を打ち負かして命をつ
時が経ち痛みが消えて毒気もぬけた肌の感触や匂い笑い声に話し声怒ったり拗ねたり間違ったり悲しみが乾いて枯れた透明な石になって冷たくとも綺麗な大切なものになった枯れた悲しみ
薄暗い中に流れかぼそく優しげでどこまでもクールに温かく包むそんなジャズが聞こえた時たまに僕もバランスが崩れて肩を窄め胸もキュッと鳴る
イライラとして漏れた言葉は理由無く棘が出て無防備な相手を不意打ちに引っ掻き傷つける銃弾のような言葉の威力は容赦なく突き進む自分の気持ちを叩いて損なう言霊の木霊少し間をおき棘を消せば何事もなし
見たもの感じたものを見て感じる聞いたこと知ったことを知っている理解できることを理解している信じたことを信じている自分の中にある色々なもの目に見えぬほどのほんのひと握り宇宙を照らすマッチの火命の火が燃えて情念と欲望がのぞく染み出す優しさが洗い
見たもの感じたものを見て感じる聞いたこと知ったことを知っている理解できることを理解している信じたことを信じている自分の中にある色々なもの目に見えぬほどのほんのひと握り宇宙を照らすマッチの火命の火が燃えて情念と欲望がのぞく染み出す優しさが洗い
歳を重ねましてや男ときめきもざわめきも気恥ずかしく包み仕舞い知らぬ顔を自分に強いた舞台を見てときめきを求めたら余韻が膨らんだざわめいて三つ子の魂と青い春が浮かび上がった心の底に埋もれてもときめきは色褪せず探し出して見てみたらピカピカ光り出し
声はなく 悪魔が人を食うのは当たり前と 静かにはっきりと囁く 力に驕り高ぶって 更なる富が欲しくなり 増えれば増えるだけ 乾きが強くなる これまで通りでは 乾きが治らず より強く富を取り込もうと 手段は酷くなるばかり 火に油を注ぐ欲望と富の業火に 焼か