mixiユーザー(id:6231411)

2018年02月23日13:35

54 view

喫煙者滅亡論

そう遠からず、喫煙者は公共性のある空間からスポイルされていく。
そう考えている。
ほんの僅か過去には、役所の中の職務スペースで普通に喫煙がされていて
通勤者がひしめく国鉄の在来線車両には座席に灰皿がついていた。
飛行機の国際線では当たり前のように喫煙が可能で
それが非喫煙者にはたまらなく迷惑な事であり
喫煙者にとっても煙は喫煙する上でどうにかしなければならない問題だった。

私鉄の駅のホームの上には毎日大量に投棄された吸殻を
駅員がホウキと塵取りで掃除する
パチンコ店でも、スタッフの仕事の何分の一かはタバコのごみや汚れを掃除する事だった。
言い換えれば、かなり大衆的で一般的なレジャーの一つだったのだ。

これを良しとするか、否定するかはこれまでも議論されてきてたところだが
今回はその部分は割愛する。是非の問題ではない。

喫煙文化の「地下化」或いは「滅亡」或いは「都市部と地方の隔絶」が
懸念されることを言いたいからである。

第一に「地下化」というのは、家でも車でも職場でも遊興施設でも飲食店でも
禁煙となってしまうと、喫煙者はどこで喫煙するのか?という
最初に当たる課題から推測する。
かつてアメリカで禁酒法が施行された時に起きた事象を引き合いにする論法から
「禁酒法理論」と僕は勝手に名付けていくが
喫煙者は誰も彼もが隠れてこっそり「地下室」のようなところで
喫煙し始めるという事である。

「あなた、タバコは嗜まれますか?」
と訊かれても、喫煙者の誰も彼もが
「いいえ。以前は喫煙していたこともありますが」
ととぼけ始める。しかし、実態は自宅の物置や庭先の物陰でチマチマ吸っていたり
「他のお客には内緒ですぜ」
とバーの奥にある別室で喫煙者同士が籠って喫煙する。
禁酒法の時に起きたのが、マフィアがこれをビジネスチャンスと捉えて
お酒を闇で流通させた件である。

僕は個人的には
タバコを沢山吸ったからと言って酩酊するわけでも
肝臓を壊したりするわけでもないのに対して
お酒の方が有害で人類を大きく狂わせている凶悪なドラッグだと
認識している。
喫煙者が医療費を増大させている、などという暴論が世に蔓延っているが
よっぽどお酒で身体を壊したり、交通事故で他人の人命を奪ったりしている被害の方が
大きいんじゃないかと思う。
まぁ、それはさておき。

マフィアやそれを利用してビジネスにしようという勢力が
非合法な喫煙文化を醸成させていくだろうと懸念する予測だ。

次に「滅亡」についてだが
一定の比率で「電子タバコ」が普及しつつある点を指しているのだが
これは自宅や法規制の及ばない空間では
あまり問題視されていない。
公共性の問題で、交通機関や飲食店では難しいだろうが
自宅や車や道端では問題になるまい。
しかし、若者がいざ喫煙行動にチャレンジしようかという時に
電子タバコから始めるだろうか、という問題がある。
圧倒的に現在の普通のタバコと比べると魅力に欠けるだろうと
考えるのである。
飽くまで電子タバコは普通タバコの代替物であり
最初から電子タバコに入るのは喫煙文化的にはまだ馴染まない
そうこうしている内に売り上げが低下するわけだから
メーカー、販売者ともに激減して購入機会も奪われていくのであろうと

これが滅亡説だが、まだまだ高齢者は喫煙者が多いので
一気に進むものではない。
仮にこの推測が正しかったとしても、実感できるまでは時間がかかると思う。

「都市部と地方の隔絶むについては
言ってる自分でも暴論だと思うが
少なくとも現段階で首都圏や大都市圏においては
分煙や禁煙文化は浸透しつつあるのだが
地方部では、なんなら路上喫煙も特に問題視されていないところが
幾つもある。
道路上における公共性についての感覚の違いであろうかと思う

日本の喫煙規制は
職場から始まり、交通機関、公園など公共施設、
飲食店、路上、遊興施設、自宅、自家用車の順に
分煙ないし禁煙として追い込まれているため
喫煙空間に矛盾が生じたりしているのである。

どこで吸うんだ?的なところに差し掛かっている事は間違いない。
マナー的不快感的問題で行くのなら
家族の居る自宅や自家用車がもっと前に来て
飲食店や遊興施設は最後尾にあるべきだ。
何故なら、それらは店主や施工主が
「それが嫌なら他所に行ってくれ」
と言える場所だからである。吸う人も吸わない人も、だ。

名古屋にある某有名なバーでそんな話をしていたら
「確かに煙草の煙はお酒だけを楽しみたい人にとっては邪魔かも知れませんが
当店は趣味嗜好は個人によって多様だと考えますので
お酒も煙草も楽しんで頂き、色んな方に寛いで頂ける事の方を
優先していますので、それがお嫌なら別の店でもっと楽しんで頂いた方が
お客様にとっても良い選択だと思うのです」
と真顔で言われてしまった。
その為に、座席のレイアウトも他のお客と顔が向き合わないように
微妙にずらしてあったり、空気清浄機も沢山配置しているんだとか
そこまでやってるから言えるんだろうけど。

だから、「当店は喫煙店です」「当店は分煙店です」「当店は禁煙店です」と
それぞれ掲示すればいいんじゃないか

趣味の多様性であったり
社会の許容性であったり
その後の喫煙者のとる行動の推測であったり
そういったものを度外視して社会の浄化を図ろうとする感情論や
「そりゃ好影響はあるわけなかろう」というものを
排除していくだけの動き
そういうのは僕は反対だ。

あと、持論としては
もっとお酒の在り様を規制すべきだと思う。
社会の潤滑油としてはお酒は大切な存在だが
タバコより社会に与える悪影響は大きいと思うのだ。

■禁煙緩和、中小飲食店は歓迎=受動喫煙対策で人手不足も
(時事通信社 - 02月23日 09:05)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=4999134
 たばこの受動喫煙対策で、禁煙の基準を中小飲食店に配慮する形で緩める修正案が22日の自民党厚労部会で実質了承された。喫煙を認める既存飲食店は「資本金5000万円以下、客席100平方メートル以下」と、当初の「店舗面積30平方メートル以下のスナックやバー」から基準が修正されたことを中小規模の店は歓迎している。

 中小飲食業の業界団体の全国飲食業生活衛生同業組合連合会の幹部は「当初案では廃業する店が多く出る可能性があった。配慮した内容で歓迎している」と話す。東京・神田で小料理屋を営む女性(46)も「年配のお客が多く、喫煙者も少なくない。たばこが吸えなくなれば確実に客が減ると思っていたので良かった」と胸をなで下ろした。

 ただ、喫煙可能な場所への20歳未満の立ち入りが禁止されたことで、外食業界の人手不足が深刻化する恐れがある。日本フードサービス協会は「地域によっては高校生が主体となっている店もあり、人手確保が難しくなれば営業に支障が出る可能性もある」と懸念する。

 規制対象には火を使わない加熱式たばこも含まれた。日本たばこ産業(JT)は「(加熱式の)受動喫煙の健康リスクについて科学的根拠を調べ、慎重に判断していくべきだ」(広報)と指摘し、一律的な規制に反対した。 
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2018年02月>
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728