尖った楕円と
長い三角がすれ違う
奇妙な危険を掻き毟る
黄色を帯びた抜けの悪い影に
妙に暖色系の彩度を帯び
鈍く滲んだ石が這い回り
乾杯にまとわりつくとしたら
通り合わせた雷雲が
ブラックホールも裂け目をつけた
渦巻く林は撓んで跳ね
風の息が流行りのサーモンピンクに
戸惑ったサファイア
無の木漏れ日はハミングを繰り返し
海の藻屑に柳はあくまでも明るい
右の脛を晒す鶴は鴎の雄叫び
海は裂け空を舐め
戻り道が途切れ途切れ
暖かく怪我をした
淀の淵は鏡の縁
垂れ下がる朝日を
詩情にカラリと回す
伸びたツララは
木の実の安らぎ
ざわついて
ログインしてコメントを確認・投稿する