今日いや日付超えたからもう昨日か、ショッキングなニュースが飛び込んできた。評論家の西部邁氏が入水自殺を遂げたことだ。まずはご冥福をお祈りする。まず、先にはっきり書いておくが自分は西部邁氏の評論・言論活動をほとんど評価していない。思想的にはブレッブレの人で、人格的には誠実と卑劣の間を極端に揺れ動いた人だった。その彼の人生は俺に
思想的宗教的「転向」の危険性と困難さをある種の「戦慄」を持って教えてくれた。
氏は共産主義者同盟(ブント)の全学連中央執行委員から西欧的社会民主主義へ、西欧的社会民主主義から保守主義と反米民族主義を折衷した実に奇妙な「民族系リベラリズム」へ、「民族系リベラリズム」からポストモダニズムを加味した我流実存主義へ、我流実存主義から原点回帰的に極左・ファシズム思想へと思想的に「遷移」していった。結局、
彼は「転向」に失敗した。
おそらく、本人的には同じところを「グルグル回り」しているような感覚を覚えていたはずだ。やればやるほど、「同じ結論」が出てくることに例えようもない苛立ちを感じていたに違いない。でも、氏はそれにも変わらずそれを求めることをあきらめられないだけの「良心」を持っていたことだけは評価したい。人に魂があるのなら言いたい。
先生、もう「悩まなく」てもいいんですよ。
あなたの人生は終わった。そう語り掛けたい。氏のご冥福と魂の平穏をお祈りする。TC。
おまけにみくしー検索かけてみました。
「西部邁」
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