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2017年04月29日04:57

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秀逸なベテラン二人・ルメートルが凄い

写真は順に
*綾田・ベンガル芝居10年ぶり復活「やんごとなき二人」チラシ
*ピエール・ルメートル「悲しみのイレーヌ」(文春文庫)表紙

スペース雑遊で感激した「やんごとなき二人」は秀逸だった。
ベテラン俳優二人の絶妙のやりとりは観る者には極上の時間、大人を終始クスクス笑わせる。
リバーサイドのブルーシーターたちの物語。
装置と衣装がリアルで臭ってきそうだった。
ベンガル扮するホームレス(自らを「ブルーシーター」と称す)の元に入水自殺し損ねた男が、ずぶ濡れでやって来た。
死ぬ気は失せたようで、乾いた服を貸して欲しい、しばらくここに居させて欲しいとねがい出る。
渋々承諾しながらもマイペースを貫くベンガル。
現実逃避しながら、どこかホームレス体験を楽しんでいるような綾田。
軽妙な会話の中にホームレスの知恵が感じられ、ベンガルの切ない過去も語られる。
初老の二人は怒鳴らず、騒がず、余裕の大人の演技。
見せる。
4月の段階ですが、今年一番の作品、拝ませていただいた。

悲しみのイレーヌ」はフランスが誇るミステリー作家、ピエール・ルメートルの作品。
又々驚かされた。
二部構成のこの物語、第二部に入るまで物語の構成がわからなかった!
なんという発想。
思わず「え?ウソやん!」と井の頭線の車内でつぶやいた…
ネタバレ必至なので、それが何故なのか書けないわ(;´∀`)
やっぱり凄い、ルメートル。
原題は「Travail Soigne」直訳すると「念入りな仕事」になるのかな、犯人は確かに念入りなヤツだった。


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