連絡とかするのかしら。
それじゃ俗世と縁を切れてないことになるのかな。
仏教徒じゃないんだからいいのか。
土曜日は央華封神、悪太郎氏ＧＭ。きつい因縁ばかり追いついてきやがる…の巻。
久しぶりにＰＣ５人あつまれて挑んでいくは央華。
キャンペーンの間に、長い時の流れを感じられるシステムとしてはやはり随一、
以前手を出した村などがその数十年後どうなりました、みたいなのを普通に見ることもできるわけです（ＰＣ仙人だからね）。
いくらか前の話。おさらい。
武人たちが武官による国家に似たものを建てようとしたことがあり、
その能力重用のやり口もさることながら、
それゆえに「次代の長をどうするか」に揉めていた国がありました。
実力と政治力に秀でた冷たい男がその筆頭候補でしたが、
当代の長の娘は、彼とは別の、武力と人柄に抜きんでた青年にお熱。
あいびきを繰り返す仲でした。
ＰＣが一度訪れたのは、そのころ。
国の制度の斬新さ故、天の意に背くものではないかと視察に来たのですが、この時点ではとがめなしと一度去っております。
しかし、時は古代中国。
国のための結婚以外が許されるはずもなく、
青年は娘を誑かした罪で、筆頭候補と国の者たちに私刑を受け、片腕を落とされた挙句に国外追放。
恨みのあまり、青年は怪物「野狗屍」に変じ、
悲しみに暮れるばかりの娘と筆頭候補の結婚式を目前に控えた頃、
己を弑逆した国の要人を闇討ちしていき、当日にはとうとう皆の前に姿を現します。
ＰＣが再び現れるのはそのころ。
事実をほとんど伏せたままにただ「青年は身を引いて国を去った」と報告していた筆頭候補ですが、
調べるうちに、死刑の一切が明るみに出はじめ、
そりゃあ怪物に変じてでも恨むわ、
ということに納得さえいき始めます。
とはいえ、ここでただ怪物が人の国を亡ぼすのを見ているわけにもいかないＰＣ、
復讐者を止めようとする段に至って、
「彼を野狗屍に変じさせた何者かがいる」ということに行き当たり、
邪仙術をもって彼を怪物化している敵邪仙の存在を確認し、その仙術を打ち破ることで青年を怪物の呪いから一時解き放ちます。
青年はその場を一度退きますが、しかしされたことへのけじめはつけねば武人ではない。いずれ戻ると約束します。
娘はそれを待ち、今は筆頭候補の妻になるとしても、彼のしたことを決して許しはしない、青年の帰りを待ち続けると決意を表明してくれます。
その数年後、ＰＣたちが再び訪れたところ、
娘には子供が生まれ、一応生活は安定し、筆頭候補を夫とする生活を手放すことを惜しむようになっていました。
そうよね、人間ってそういうもの。
ところが、陽仙や陰仙とはまた別の勢力に弟子入りし、より剣を極めたる青年が、けじめをつけるべくこの国に向かっているとのこと。
かつてのＮｏ１とＮｏ２の決闘が行われるかというイベントに、
武人の国は全体を上げて異様に盛り上がり、血を望む嗜好が人々の心を支配するのですが（この方向性が邪仙の狙いでした。このままほおっておけば文字通り修羅の国になるし、この精神を餌に邪悪な魔獣を呼ぶこともできます）
何より気が気でないのは長の娘。
もはや、あれほど慕っていた青年は、自分の生活を壊すものでしかなく、来ることを厭いさえします。
しかして
ＰＣたちがしなきゃならんのは
この決闘の行方云々というよりは、邪仙による国全体の扇動と流血。
最後には巨大な使鬼”戦獣鬼”を具象化させた邪仙のたくらみが、この国の命を刈り取り始める前に打倒さなければなりません。
もちろん、
決闘にだって一過言も二過言もあります。
与えられた虐に対する正当なけじめを、しかし必要だと考えるＰＣは、この決闘自体が当人たちのあとくされにならぬよう、青年の復讐が暗い恨みでなく未来に足を踏み出すための一歩となるようよく確認し、
男たちの政治やけじめに巻き込まれながら、今を受け入れるだけで精いっぱいの娘を憐れんだＰＣは、そのどうしようもない思いを男どもにぶつけていいのだと諭します。
が、
決闘の折に最大級に盛り上がった国民の精神を餌に、イザや現れた戦獣鬼と対峙し、結構な苦戦を強いられたＰＣたちは、決闘そのものに手を出している暇は到底なく、
戦終わりに響いた悲鳴が、我々に結果を知らせます。
青年が復讐を遂げ、筆頭候補は躯をさらし、娘がそれにすがって泣いては、青年と、訳知り顔で現れながら何もできなかった（と彼女は思っただろう）ＰＣたちに憎悪の視線を向ける姿が、そこにはありました。
後味は悪いながら、しかし「邪仙のたくらみ」というものとの戦いはうまくいったので、仙人としての評価は普通、という不思議な終わり方をしたお話でしたが、
今回。
土行を修める一番年若いＰＣの洞府の、師匠格の留守を狙った襲撃事件が起こります。
何人もの死者が出たそこで、ＰＣが見た相手は、
どの洞府の宝貝とも違う、意思を持つ毒蛇が巻き付いたような邪剣をふるう少女。
「ここで会ったが百年目」とＰＣをにらみつけつつ、しかし洞府を襲ったのは目当ての宝貝を求めてのことらしく、
目的を達した相手は一度はその場を引きます。
不思議なのは、彼女から陰気が感じられなかったこと。陰仙ではない。
ただ、復讐のために手段を択ばなかったという限り。
名は瞬刹。あの国の、あの娘の子。あの日、赤子であったあの子。
青年と、我々仙人への憎悪と怨嗟と、復讐の希望を、母から一身に教育されて育った復讐者。
しかし、仙人に弟子入りして、仙術を学ぶ中で大道とそれに沿った倫理観を学ばないわけもなく、
頭が悪いわけでもないようで、
どうも……「母の教え」は彼女のすべてではないようですが、
今回はむしろそれがネック。
「母に一部正当性がない部分がある」ことを、わかったうえで復讐に手をかけるモチベーションを自主的に持っているということです。
……あの国の出らしい。
「青年」も、あるいは考えてみれば「筆頭候補」も、
恨みがましい目的で相手を害そうとしたことはなかったように思います。
武に生きる者のけじめに忠実だった、それを娘が理解できなかった。
むしろ、この娘、男たちの方に似てるんだろうな。
何かしらわがままっぽいところは母から継いでいるだろうけど……。
一時陽仙のもとで修業しながら、
しかし今は、復讐の機会を与えてもらう目的もあり、
邪仙のもとに身を寄せて走狗をやっている様子。
その足取りを追うと、
・「封妖壺」に封じられた、「南海巨鬚老」なる危険極まりないエビの怪物を持っていった。こいつは八面六臂のエビで、巨岩を分身魔球のごとく、イナゴのごとく大量に投げてくる
・「濁音璧」なる宝貝を奪取。とにかく陰気を振りまく汚染物質みたいなものを持っている
・ＰＣたちへの復讐を誓っている
・父母、青年、国の詳細を知るため、幾度か自分の国に訪れていると、久しぶりに仙境を訪ねてくれた彼の国の祭祀長（この人がほんとは”王”と呼ばれるのですが、武官がトップだった特殊な国です）の娘さんが教えてくれました
などなど。
彼の国、久しぶりに訪れてみると、
なんだかすっかり寂れ、国を継ぐことになったもと「四天王」に収まっていたデブっちょもすっかり病に侵され、人々のためにまじめに尽くすしかないと苦しさから清貧を学んだみたいなことになっており、
筆頭候補亡き後、土地が枯れる駄の人が出ていくだのと国が荒れ、あの娘も怨嗟の狂気のうちに亡くなったと聞かされます。
ところで我々は仙人。例えば、怨霊と化したものを冥界に送ることなども仕事ですが、
いました娘の怨霊。ばっちり国を呪い祟って、滅亡に進ませています。
数十年の月日が、その恨みを凝り固まらせ、話の出来る状態ではなくなっています。
もうこうなったら、仙術でもって明快におかえりいただくしかない。
結果的に、
邪仙のたくらみもくそもない、「人が人の裁量で起こした悲劇」が、この国を衰えさせてしまったことになり、
「邪仙にしか対抗できなかった」我々がこの国にとっていかにあんまり意味ないもんだったか（まああそこで立ち回らければその日のうちにほろんでたんでしょうが）を目の当たりにすることにはなってしまいました。
しかし、一応、怨霊を退避させてしまったわけですから（冥界での”業落とし”はその道のプロがやる仕事のはずですから、精神疾患の相手に責任感だけで我々が何かしようとするという愚を犯すよりは必ず良いのですが）、
人々が努力さえやめなければ、国を持ち直すことは不可能ではないでしょう。川沿いだし、土地が死んでるってことはない。
しかし、
肝心の復讐者の足取りは判定の結果掴み損ねるＰＣたち。
少し考えて、
同じように復讐の対象になりかねない「青年」の足取りを追おうということになり、
方角と、
武官の国の長が断片を保持していた秘奥書の残りを求めて竜宮を訪ねまわっているという今までの傾向から、
西海竜王のもとに我々も訪ねてみようということに。
竜族と甲殻類は、同じ海の生物ながら属する五行族が違うという微妙な間柄で、
エビの怪物との関係も怖いところです。
訪ねてみれば、
件の青年は確かに訪れており、
留守の竜王が帰るまでの間近隣をぶらついているという話を聞けるので、
地域の観光スポットなどに詳しい竜族のもとを訪ねてみると、
そこではすでに、血の匂いとうめき声。
青年は再び「野狗屍」の姿で我々を出迎え、
復讐者の娘は「あの時、お前たちがし損ねた仕事を果たしてもらおう」とのたまいます。
弑逆され追放された彼を、ただ殺してあの国の平穏を守ればよかったと言うのか。いや、彼女の「母親」は、最早あの折りはそれを望んでいたということなのでしょう。
あの野狗屍化は、しかし本来邪仙術によるもの。
そばに巨大な陰気を設置でもしなければ、あんなことにはならないはず。
と、ここで「濁音璧」の存在を探すＰＣですが、
腹を裂かれて今にも息絶えそうな、竜族の案内人さんの体内にどうやら仕込まれてしまっています。
そこそこ高難易度の判定に成功しなければ、戦闘中にはこれを取り出して封印は出来なさそう。
かといって、安全に取り出そうとするなら、「野狗屍」を絶命させた後でなければムリでしょう。
変化仙の持っていた釣り竿宝貝がなければどうなっていたことか！（何に使うかわからないけどとっとくと言っていた宝貝が我々の窮地を救った）
これで龍人さんの腹から濁音璧をつり上げ、食物等の鮮度を永遠に保持できる「保鮮庫」という内部の時の止まった携帯冷蔵庫にこれをぶち込み、
野狗屍はその変調を治すことに成功するのですが、
残った復讐者の娘と、得体のしれない毒蛇剣。
生き物のようにうごめき、「あれは宝貝じゃない、それ以上詳しいことは言えない」と師匠に言われていたあの剣、
なんかあると思って、復讐者でなくその剣をバシバシたたいていたところ、
「エエイコザカシイ！」とこの蛇がわめき始め、
己の毒を、所持者含めたあたり一帯に、当たるを幸い毒を振りまき、
あろうことか所持者を乗っ取ろうとし始めます。
彼の語る己の素性は、天竺仏教の所属者。
所有者を青黒く染める毒を出すので、ヴァスキかなと思いましたが、もう少し悪いヴリトラの化身の一部のようです。
じゃああの剣、神話をひとっ跳び飛躍すればファフナーみたいなもんなのでは（飛びすぎ）。
……えっ……しかしじゃあ、仏教勢力と道教勢力の喧嘩の話に繋がるのコレ……！？
申公豹復活の話も大概ですが……これはちょっとでかいな……
毒に侵されかけた彼女が用いた「師匠の一筆」が、邪仙側の彼女の師匠を呼ぶことになり（邪仙が一筆を持たせるとは珍しい！）、
むしろ逆にいかに「無駄に消費してはもったいないコマ」なのかをにおわせつつ、
なんとその相手が、
一度封じられてのち、人の身に転生した「土行孫」だということが分かります。
封神演義の登場人物ですね。
もとは殷側の仙人でしたが、
��蝉玉という美女との結婚を契機に、周側に入ってきたあまり顔の良くない土行のエキスパート。
封神されてのちは、残念ながら夫婦別々の役職を与えられ、長く別居を強いられて、天への反感が募ったのち、
どうも妻が任期を終えて地上に転生したらしいと聞き、
自身も喜び勇んで地上に転生しようとしたところ、
女性の胎児にその魂を宿らせちゃったとか。
この土行孫、女性です。不細工ってことはないんですが芋が足りている顔。
土の中にドッボーンする、今世では子・王威と……
しかし、ではその妻がどこに転生したかと調べたところ
「南海巨鬚老」に転生したらしいという話を聞いたそうで。
えっ
エビにあの美女が転生した？
なるほど、大リーグ五光石くらい投げてくるわな
ということで、彼女を取り戻すべく、弟子入りした復讐者の娘をこき使っていたそうですが
そもそも、「��蝉玉の天での任期が切れた」というのがガセでは、という情報をＰＣはつかんでおり（判定でやっと思い出せたくらい、ほんの一回だけ噂話みたいに上った話題でしたが）、
もしかして、この子氏も何かに誑かされていたのではないか、という話に至って。
ではその��蝉玉、今どこへ行ったのかと思えば、
ＰＣの一人、孔氏を名乗る仙人の故郷に、「天の役職の一環として」、任を帯びて人界に転生していると、
いかに邪仙とは言え、それほど長く愛した相手に正しく愛を与えるために案内するなら文句はないということを条件に、
その場は分け。
体格に高い能力値を振ってあるため、６尺越えていくような身長の女仙であるＰＣは、
４歳の時に後にして以来訪れていなかった故郷の土を踏み、
村に同じような長身の美女を認め、
彼女が自分の名であること、
そして、
その名が「孔蝉玉」であることを知ります。いまいち天の使命はまだその記憶に覚醒していないようですが…。
ああ、親戚だ。これは土行孫の伯母になる流れか…。
うちのパーティ
二郎真君の上司（？）もいるし
変なコネが強くなってきたような。
しかし、邪仙の「愛し方」は、ねじ曲がったものでないと邪仙の寿命が縮まるので、
子氏もその愛をある程度捻じ曲げざるを得ない気もする。
エビ、未解決。
太公望の弟子に、竜頭人身の複数投石が得意な奴がいましたが、あるいは中身はそういう奴なのかな。
だとしても邪仙の手にわたっていることに変わりは……。
復讐者がもと指示していた陽仙の師匠、
行方不明の弟子に入れ込みすぎてＰＣたちの師匠にヒステリックに食って掛かる姿が目撃される。未解決。
彼女ともお話しておきたいなあ……。
しかし、ここにきて
「数十年ぶりの家族」みたいなネタがぐいぐい押されてきています。
私のＰＣはどうなのだろう。
仙人になるべく、と村の秀才が送り出されてきたのに、
仙人界ではなかなか高難易度な冒険に出ては失敗続いて寿命が延びないばかりか
周りにはるかに天才的な発心をした連中が集まってきて、みたいな
わかりやすい挫折をした勢なので
故郷への義理は人一倍大きいはずですけれど、
描写する機会はなかったですね…シナリオと関係ないし
でもちょっと連絡密にしなおしてみたいですよね、こういうの見ていると。
しかし、復讐者の子どうしようかしら。
私たちだって悔やんでいないわけではないけれど、
悔やんだいるだとかそんなこと言う権利すら、彼女たちからしてみればあるわけはないし。
珍しくヨッパライ女仙が、復讐を勧めた張本人だよぉ！みたいな顔で偽悪趣味を気取っていましたが
そうでもしなきゃ申し訳立たないのよね……。
せめて「恨む価値のあるもの」であってあげなければ、みたいな。
大道のために情を捨てた者たち、と評されていましたから。
母親の怨霊は冥界にスっと返してしまったし、そういう「世界のための機械」のように、
せめて彼女の前ではふるまって行くべきなのかしら……。
それじゃあ、かける言葉がないことの言い訳に過ぎなくなるかしら……。
うう、
今の洞府じゃどうにも外様で（２洞目を習うために留学中）、相談相手に欠けているのがどうにも。
あてがわれている畑にアロエリーナでも育てようかしら。
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