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2016年09月07日16:16

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映画日誌「リトル・ボーイ 小さなボクと戦争」

戦場に行った父が帰還するように、という願いをかなえるため、司祭から与えられたリストに書かれた使命を果たそうとする幼い主人公。
その中に、第二次大戦下、町で孤立している日系人と仲良くするように、という課題に嫌々取り組むうち、次第に心を通わせていく。
純真な子どもの信仰心、願いをかなえようとする純真さ、などが伝わるのは、やはり主人公の子役の名演技があってこそ。
アメリカには上手い子役が多い、ということを改めて知らされるが、テーマ的には、子どもの父親を思う心、いじめに前向きに向き合う姿勢、差別はいけない、などが交錯していて少しまとまりが無い感じ。
子どもの信仰心が奇跡を起こす、というところは、どうしてもハリウッド的だが、これがまた、広島への原爆投下により戦争を終わらせ、その原爆のニックネームが「リトルボーイ」というのは、少し日本人からすれば複雑な気持ちになってしまう。
決して原爆を正当化するわけではないのだろうが、戦時下の日本人差別もテーマの一つなら、もう少し原爆投下の是非を問うシーンがあっても良かったのでは?
あまり複雑な注文をつけないのなら、人間愛というテーマに限れば結構感動を覚えるのは間違いない。
これも、主人公の終始やるせなさそうな表情が印象的だから。
★65点
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