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2016年06月27日16:17

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英国のEU離脱からプーチンガ得るものは?

英国のEU離脱にまつわる話題として、昨日BBCがツイッターに興味深い記事を載せました。
手短に訳してみます。
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今回の国民投票の残留派は「プーチンがEUの弱体化を図って秘かに離脱派を支援していた」としてロシアの動きを非難していた。
キャメロン首相も「もしイギリスがEUを離脱するようなことになれば、プーチンは喜ぶかもしれない。」と語る。

プーチンは本当に離脱を望んでいたのだろうか?
プーチンが離脱の結果が出た後、金曜日に記者団に語ったのは「この結果には良い面と悪い面がある。」かれは「悪い面」についてだけ説明した。世界金融市場を混乱させるということだった。
では、彼が説明しなかった「良い面」とは?ちょっと推理してみよう。

1) イギリスもEUも共に経済的に不安定になると何が起こるか?

先ずイギリス国内に亀裂が生じ、次に他のEU加盟国でも離脱の議論が高まるのだろうか?
今後何週間かすれば、ロシアの国営メディアは、離脱決定の結果起こった激震や他国経済の大混乱と、強いプーチン体制に守られた自国の安定した状態の対比をし始めるだろう。
今年行われるロシアの総選挙を前にして、この手の報道は与党とプーチン大統領にとって良い追い風になる筈だ。

ウクライナへの侵略行為に対するEUの経済制裁に苦しむロシアにとって、イギリスの離脱は良いニュースに違いない。他人の苦痛は蜜の味というロシアの諺にピッタリだ。
ある国営テレビの解説者は、イギリス通貨の暴落振りを見て「ポンドは今やルーブル並み」とおどけてみせた。
上院外交委員長KosachevもLIFE TVで「われわれに対するこれまでのEUの仕打ちを考えると、彼らの不幸についほくそ笑んでしまう誘惑にかられる」と認めている。でも、彼はその誘惑に打ち勝ったようだ。「とは言ってもEUは依然としてわれわれの最大の交易相手であることに変わりはない」と付け加えるのを忘れなかった。

2) 経済制裁解除となるか?

Sobyaninモスクワ市長はイギリスの離脱でロシアが得るものは大きいと語る。彼は「英国がいなくなったEUには、ロシアに対して積極的に制裁を叫ぶ国はもはや存在しない」とツイートしている。
政治解説者Komsomoletsは日刊紙に「EUの中でも英国はロシアに対する制裁に一番熱心だ。英国はいつもロシアに批判的で、経済、財政、政治などあらゆる分野でわれわれを痛めつけようとする。英国の離脱でEUはロシアに対してずっと友好的になるに違いない」と書いている。

これは多分一方的な希望的観測に終わるだろうと思う。ロシアに厳しいのは英国だけではない。ポーランド、スエーデン、バルト三国もロシア嫌いだ。

3) 英国に親ロシアの新政権が誕生?

英国とロシアの間に冷たい空気が流れていたのは事実だ。
キャメロンは、離脱派を支援しているとプーチンを非難し、プーチンはプーチンで、キャメロンは国民投票を武器にヨーロッパを脅迫していると非難していた。

キャメロン首相の辞意表明を受けて、プーチン政権の報道官は「この新たな事態で、ロシアと友好的関係構築の必要性を理解する政権が英国に誕生することを願っている」と語った。つまり、ロシアに優しい首相が生まれることを祈ろう、ということだ。

離脱派のリーダー、Boris Johnsonがロシアとの関係改善を求めているのは事実だ。半年前に、シリアでのISとの戦いでは、もっとロシアと協力すべきだと彼は訴えていた。
Boris曰く「プーチンにとって良いことが必ずしも西側にとって悪いことにはならない。」

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