写真は順に
*羽田圭介「メタモルフォシス」(新潮文庫)表紙
*道尾秀介「骸の爪」(幻冬舎文庫)表紙
*札幌市・二条市場
「メタモルフォシス」
羽田圭介は初めて読んだが、この文体はちょっとクセになるかも。
SMプレイでのM男が主人公の話が二編収蔵されている。
ベテランと初心者それぞれ面白いのは、自分が勝手に考えていたより深い精神性がそこにあるとわかったから。
私はいわゆる真性M女じゃないので、描かれている精神性の真偽のほどは確かめようもないけれど、M傾向の人間の思考性、嗜好性をよく研究しているものだと感心。
作家自身がもしやMなのでは?とも感じる内容。
他のも読んでみよう。
「骸の爪」
これは道尾・真備・凛のトリオで怪事件を解決する物語でシリーズ化しているようだ。
この作品は2作目のよう。
面白かったので、シリーズ1作目はすでに購入済み。
しかし、探偵役を担う心霊現象研究家の真備が博学すぎ、頭良すぎで、少々しらける気味も。
あんたはシャーロックホームズか、はたまたポアロか。
特殊&専門的な知識無くして謎を解くことは不可能。
つまり、犯人探しは勘で当たったとしても、なぜ、どうやって、という動機と方法は決して自力で解明できないのでズルイと思ってしまう類の作品である。
二条市場
先日墓参りで札幌に出かけたが、帰る前に寄った二条市場。
知人に頼まれた「糠鰊(ぬかニシン)」を探すためだ。
ネットで検索した結果、どうやら新千歳空港で扱う店が無いようなので、一縷の望みを託して二条市場に行ったが、あっさり見つかった。
ただ、店頭には出ていないので、お店の人に声をかけるしかない。
店頭には旬の花咲蟹が「どうだ!」とばかり並べられて、買い手の少なそうな糠鰊は店の奥にある冷凍庫でお眠りになっておったからね。
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