今年のシアターゴーイング予定は先週のアッコちゃんリサイタルをもって終了しました
まだ数日残されているので、映画でも観るかと本日黄金町ジャック&ベティに行きました
ピーター・ボグダノヴィッチ監督の最新作で13年ぶりということですが、ワタシが最後に
彼の監督作品を観たのは「ペイパー・ムーン」で40年以上昔のことです
その前年にはバーブラ・ストライザンドとライアン・オニールの「おかしなおかしな
大追跡」を観ている(ボグダノヴィッチのものはこの2本だけですね)
最新作とはいうものの、特に目新しいしかけは何もなく、バックステージものにして
グランド・ホテル形式といいますか、ある芝居の上演に関して集まった人々が
それぞれつながりがあって、愛憎劇を繰り広げるというもの
ハリウッド映画に対するオマージュの要素もあって、さまざまな引用があるらしいのですが
悲しいかな、本歌がわからないので本歌取りもわからない
これはワタシだけではなく、アメリカの観衆もそうなのではないかな
シャルル・ボワイエがジェニファー・ジョーンズと共演した「小間使い」なんて
知ってる人はもう少ないでしょ(だから映画の中でも説明してた)
おかしなおかしな大追跡の中では、バーブラが「愛とは決して後悔しないこと」という
セリフを口にすると、オニールが「ふざけたセリフだ」というくすぐりがあったように
記憶していますが(この映画に関して覚えているのはここだけ)、これならわかります
その他、主人公の元コールガールで女優の卵イジーがオードリー・ヘップバーンのセリフ
だと言って引用するのがわからないです
多分「ティファニーで朝食を」の中のものだと思うのですが、あの映画の中のセリフを
暗記するほどには繰り返し観ていないので
カメオ出演でクエンティン・タランティーノが本人役で出演しているのはわかりましたが
テイタム・オニールがウェイトレス役で出ているのは気づかなかった(だって子役の
時しか知らないから)
最初はバラバラに登場する人物たちが、いろいろつながりのあることがわかって
「そうだったか」というのは、ある種の「腑に落ちた」感があって楽しめますが(これが
グランド・ホテル形式)、言ってみればそれだけのような気もします
ただ、見落としもあって、腑に落ちない部分もありますので、それはもう一度見させよう
という監督の魂胆なのかもしれませんね(ワタシは見ないけど)
日記のタイトルは原題で、邦題は「マイ・ファニー・レディ」(工夫が足りないね)
93分という尺はちょうどいいので、暮れの時間つぶしには良かったです
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