母を針治療に連れて行って ひとりで帰宅してゴミ出しをして 金融機関で お盆に必要な少額をおろして アパートの駐車場に草が繁茂していたので 除草剤を持ってお出かけ 駐車場に除草剤を懸けてやっと御迎え 暫し針治療院で読書 女性スタッフから 治療ですか と問われて 涼みに来ました と返事する おもむろに河出書房の日本文学全集より 伊藤整 を読み出す 角川文庫でも持っているが こちらはぼろぼろ たまにはちょいと重い本で 文庫の文字の方が大きな字体だ 母の治療が終って近くの量販店に花や生活用品を購入 序でにお隣のアリオへ ここでもちょっとお買い物 ここの焼き鳥屋の唐揚げがうまし ふたつ購入 昼に 冷凍してあったうどんと麻婆春雨を混ぜて 序でにナスまで混ぜ込んで昼食 爆睡 後麦酒を買いにお出かけ お盆に来る人の茶菓子を 自家製のかき揚げを作る これがたまらんくらいうまひ 夕飯に残った麻婆春雨ナスうどんをカレーにして ご飯までいれてつくる ほぼごった煮カレー されどうまし
今宵一枚目のCDは ベートーヴェン 交響曲第九番 "合唱" バイロイト祝祭管弦楽団および合唱団 指揮 ウィルヘルム・フルトヴェングラー 言わずと知れた 1951年7月29日 第二次大戦後 初めてのバイロイト音楽祭の再開の初日の実況録音盤である しかしレコードとして発売されたのは1955年 この4年が微妙な憶測を呼ぶ ミステリーが書ける空白である
今宵二枚目は 幾日か前に聞いたモーツアルトの20番 の 前半に入っているものアシュケナージ ベートーヴェンを弾く 協奏曲第一番 演奏はショルティ指揮 シカゴ交響楽団
先ほど駅前の百貨店の楽器屋さんから電話があって 注文してあったレコードが入荷したと云ふ 7枚組で五万円を超える 超ど級のレコードである 7枚組で五万円である 一枚七千円勘定だ 限定品とは云え わずかに250を切る 多分シリアルナンバー入りであろう 埼玉県で幾人のひとが購入したのだろう
それにしても雨が降らん しかも毎日暑い 宮沢賢治が 「寒サノ夏ハオロオロ歩キ」と歌った夏とは大違い しかし北海道のある地域では 夏だと云うのにストーブを使用した旅館があるようなニュースを見たような気もする このところ 概ね沖縄より本土の方が暑い どないなっとるのやねん
雨は降らんが 心地よき風は吹く 額田王の歌に
君待つと吾が恋居れば我が家戸の簾動かし秋の風吹く
なんて歌を思い出す 解り易い歌で技巧も然程なくて 思ったまんまの歌である 昔の宮廷人はいい恋をする なんて素敵な歌を作るのだろう 額田王には あまり知られていなひが 妹がおって こんな歌を残している
風をだに恋ふるは羨（とも）し風をだに來むしと待たば何か嘆かむ
微妙な歌である 男との駆け引きを見るのか 単に羨んでいるのか 飛鳥の時代の話だものなあ ひょっとして嫉妬が絡んでいるのかな
ちょっと母に麦酒を注ぎに行ったら 歌番組で クミコ と云ふ歌い手が 石原裕次郎の「粋な判れ」をそれはそれは見事に歌った 石原裕次郎以外で 初めての素敵な「粋な別れ」であった いい歌い手である
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