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2015年05月23日12:25

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メロコアはパンクロックの敗北である

こういう事を書いて反響があるかどうか知らないが。

昔からメロディだけで、曲名がわからなくて困っていた歌があった。
パンクロックだが、妙にメロディックで、サビの歌詞が
「響け恋の歌」
というものだ。

今頃になって、その曲が
モンゴル800の「小さな恋のうた」というのがわかった。

で、改めてこの歌を聴いて、心底憂鬱になった。情けなくなった。

「時に激しく、時に切なく、優しい歌は世界を変える」
「あなたにとって大事な人ほどすぐそばにいるの
あなたにだけ届いて欲しい 響け恋の歌」
「ただ抱きしめる 夢ならば覚めないで」

優しい歌は世界を変える、わけないだろう。気持ち悪い歌だ。

パンクロックのサウンドに乗って、メロディックで甘ったるい
ラヴソング。
いわゆるメロコアというやつだ。
いや、バッドレリジョン(米)のように政治的な歌が持ち味の
バンドもあるから
日本のメロコアと言い変えようか。

パンクロックとは何かと言うと
それはシンプルでストレートなロックンロールであるということと
そして、政治的、反体制的であって、
ラヴソングなど歌わないというところであろうか。
(ゲイなど、マイノリティのラヴソングは例外だが)

例えば、これなど。

Sex Pistols - God Save The Queen
https://www.youtube.com/watch?v=yqrAPOZxgzU

ヴォーカルのシャウトに、ギターが応える。
いわゆる「ポップでキャッチー」な音楽ではない。

そして、歌詞がすごいのだ。

「女王に神のご加護を 女王は人間じゃない。
イングランドに未来なんかない。」

「神は歴史を救う。あぁ、聖なる神のご慈悲だよな、
お前らの数々の悪行は全部許されたって言うんだからさ、
誠に結構なこった」

これがパンクだ。これがパンクロックなのだ。

時代は変わり、反体制的なパンクロックが世に出るのが
難しくなったため
サウンドだけパンクで、甘ったるいラヴソングを歌うバンドが増えた。

しかし、それはパンクロックの敗北ではないのか。
魂を売り飛ばして、金儲け。


自分は日本のメロコアは、パンクロックの敗北であり、
惨めな残骸でしかないと思う。

ライブハウスやバーで、
「メロコアはパンクではない。インチキパンクだ」
といって、今までに2回ほど喧嘩したことがある。
そのうちのひとつは、相手が革ジャンに安全ピンと釘を多数刺した
パンクスだった。
今思い出すとヒヤヒヤものである。
しかし、自分の考え方を変えるつもりは毛頭ない。


1980年以降、パンクロックはアンダーグラウンド
(インディーズ)で進化、発展を遂げることになる。

その中のひとつ。

Crass - Bloody Revolution





歌詞の対訳はmixiにありました。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=50645&id=47312113
http://new-type-culture.seesaa.net/article/129374974.html

進化しすぎてちょっと理解しづらいが。

サウンドだけパンクなのは、なんの意味もない。
精神的にパンクかどうかが肝心なのだ。

Crassの音楽はそのことを再認識させるに十分なものがある。


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