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2015年02月26日19:45

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メンテ本日記:スピードプレイのペダル

■ メンテ本日記:スピードプレイのペダル

スピードプレイは、先端へ向かって細くなるテーパー状のペダルシャフトの先端に、円い樹脂製本体のポップキャンデーみたいなデザインの、足の動きがスムーズな人気の軽量ペダルです。

最上位モデルには、チタンシャフトとカーボンチップ補強ボディが採用されています。グリスアップは本体末端のキャップのネジを外して、グリスガンで圧入すると古いグリスが押し出される方式です。

足の裏に接触する面積が小さい円いペダル本体に、平らな専用のクリートと組み合わせて使います。ペダル側にキャッチメカニズムはなく、専用クリート側にC形状のバネが設定されて、円いペダル本体の溝にはまって足を固定します。

足をペダルにセットしても、足のカカトを内外へ動かしても、ほとんど抵抗感が無く、他のボンディングペダルより広い範囲で足を動かすことができて、脚をひねるペダリングの動作をしても、関節や筋肉や靭帯へのストレスになりにくいということで人気のあるビンディングペダルです。

撮影のために、一般的な3点止めソールのバイクシューズに取り付ける専用のクリートを準備すると、スピードプレイのネジの多さにびっくり、左右のクリートに使うネジの数はアダプターに6本、クリート止めに8本の14本です。シマノ、タイム、ルックが6本ですからやっぱり多いですね。

スピードプレイ専用のバイクシューズのソールの場合は、直接専用のクリートを4本のボルトだけで固定できて、前後方向へ移動することができます。足のひねりに対しての許容範囲が大きい構造なので、クリートの取り付け角度の調整構造はありません。

クリートのキャッチは、両面使える円い形状のペダル本体に、上から足を乗せるだけでスムーズにキャッチされます。キャッチ&リリースのバネの強さは調整できません。問題はリリースしたいと足をひねったときの足が開放される角度です。

足が開放される脚のひねりの角度の違いは、脚のひねりの動作による負担や、筋力の負担に関係する、個人差があるかなり重要な要素です。クリートの内側に付いている小さなプラスネジの締め込み量で足を開放できる角度を調整できます。クリートを固定したら、足のキャッチ&リリースの動作を繰り返して、無理なく足がリリースされる位置にネジで調整します。

専用のクリートはフラットに保たれることが重要で、ネジで固定する時に硬いカーボンソールの反りなどで変形してしまうと、本来のキャッチ&リリースを発揮できません。ソールの反りと専用クリートとのギャップを埋める前後へ入れる樹脂製のシムが用意されています。

アダプターを3点止めのカーボンソールに取り付けました。反りのあるカーボンソールとのギャップを埋めて、クリートをセットする平らな面を作るのが目的の4mmの厚さがある樹脂製のアダプターを3本のボルトで固定します。このアダプターの横にはペダルシャフトの中心を示すラインが付いています。

1つ1つビンディングペダルの機能やクリートのセットアップの方法を考えながら撮影を進めています。ペダルのスペックハもちろん、クリートの種類、クリートの前後位置、内外の位置、取り付け角度などをどう設定するといいのか、必要な工具や手入れの方法など、キッチリ紹介する予定です。がんばろ!。



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